KANSAI UNIVERSITY

2017年度秋学期、寄付講座「安全・安心な社会を支える保険制度」開講

 2017年度秋学期、寄付講座「安全・安心な社会を支える保険制度」が開講しました。これは日新火災海上保険株式会社と株式会社アドバンス・クリエイトによる寄付講座です。
 リスク・ファイナンスのビジネス現場の最前線で活躍するビジネス・パーソンによる講義内容が評価され、履修希望者が500人以上になりました。このため、抽選を行うことになりました。
 こうして開講したこの寄付講座では、講師が熱弁をふるい、ミューズホールをぎっしり埋めた受講者が熱心に聴講しています。
 前半6回(日新火災の担当4回)を振り返り、1人の受講生(1年生)の感想文を紹介します。
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 私は、車の免許を持っておらず、海外へいくこともなかったため、保険というものに触れることが今までなかった。だから、保険というものに勝手なイメージを抱き、「ケガをした時にお金を負担してくれる」そういうものだとしか思っていなかったし、保険の仕組みなど全く分からなかった。しかし、今回前半の6回の授業を受け、特に4回の日新火災海上保険株式会社から来て下さった4人の方の授業を受けて、知らなかった保険の仕組みを理解することができ、沢山の学び・驚き・発見とともに知識として身についた。第一回目の授業を受けたときは、保険というものを私の勝手なイメージでしかとらえられておらず、知らないことも多かったため、話しておられることの理解が何か難しく感じ、授業を難しく感じていた。第二回目の授業では、テレマティクスの凄さ、面白さと、未来への希望というのか光を感じた。また現代技術の進歩・発展に驚いた。自動車保険について知りたいと保険に少し興味を持った。第三回では、全く知らなかった保険のことについて理解でき、より興味を抱いた。保険会社の仕組みや課題・問題点を知り、保険会社の現状を知ることができた。第四回・第五回・第六回ではそれぞれの保険の仕組みの違い・歴史の違い・課題の違いといった色んな違いに驚き、豆知識やさまざまな保険の種類を知り、授業を受けることが楽しいと感じていた。というふうに徐々に慣れてきて知識も増え、少しずつその場で理解できるようになり、興味をどんどん抱くようになった。
 まず、保険とは、困っている人のため、困った時のために、保険会社がお客様へ手助けをする一方方向なもの(=あなただけ)だとおもっていたが、「あなたと“私”の助け合い」という“助け合い制度”から成り立っていることを知り、なるほどなと、すごくわかりやすかった。みんなで少しずつお金を出し合い寄付をして、そのお金を出し合った人の中で、何か不幸が起きれば、そのたまったお金を渡し、不況を乗り越えてもらう、こういう制度であることを知って、保険会社とお客様だけでなく、お客様みんなの協力、助け合いによって、助かる人が出てくるのだと、保険とはすごいものだと感じ、またこの制度を作った人はそれ以上に凄いと思った。その日本の保険制度には、大きく分けて2種類(損害保険、生命保険)あり、そのなかでも第一分野、第二分野、第三分野と分かれている。それぞれの分野での違いを知ったとき、私が勝手に抱いていた保険の小さなイメージが、大きく広がった。この日、私は、家に帰り親に今自分がどういう保険に入っているのか、家族としてどういう保険に入っているのかと聞いた。すると家や自分自身の保険、そして家族それぞれの保険、海外に行ってなくとも車に乗ってなくとも知らないところで親が私のもしもを考え保険をかけてくれていた。こういうふうに、たくさんの保険の種類を聞いて、今まで全く知らなかった保険の存在はすごく身近に感じ、また私の日々の日常生活は保険に守られているのだと感じた。
 リスクがあるところには保険があり、リスクがある分だけ保険がある。リスクを常にどんなときも感じながら毎日過ごしていては何も出来ないし、そんな人は少ないと思われるが、この世の中にはリスクがあちらこちらと沢山潜んでいる。損害保険は、脚にかかる保険やゴルフにかかる保険など思いもよらない保険もあり、さまざまな種類がある。その一つ一つの保険はすべて制度やしくみ(対象とするもの、金額)、歴史、課題(やその課題に対しての対策)が違うことがわかった。保険の歴史をたどると、その時代がわかり、逆に保険とはその時代に合わせて必要な時に作られていることも分かった。一方、保険とはいい部分もあるが、保険制度や会社としての課題もあった。まず、昔は保険の作用する範囲がそれぞれ特定されていたが、今はその範囲が広がりお客様だけでなく、社員・代理店でさえも、どの保険が適応するのが良いのか分からなくなってきている点である。時代が変わっていくように、保険制度も変わり進歩していく一方、販売者さえも理解できなくなると、また違う問題(お客様からのクレームなど)が発生してくるのではないかと思った。次に、保険会社にはいろんなリスクがあることも知った。近年、いろんな自然災害が起こっている。この自然災害の影響は年度によって“ぶれ”(=リスク)を大きくし、このぶれによって会社が潰れてしまう可能性もある。こうして会社が潰れないようにする為にも、資金を調達し、何千年に一度という災害に対応できる金額を会社は持っていないといけない。保険会社はいつ起こるかわからない大きな災害に対しても付き合っていかなければならないのである。そして、これからの商品開発として①社会や技術の変化に伴い新たなリスクが発生し、そのリスクに対応する新商品の開発②販売方法、販売チャネル、付帯サービスを工夫して新商品を開発③業界のタブーや常識にチャレンジして新商品を開発するといったような新商品の開発が必要となる。また、保険会社は保険を売るための工夫も行わないといけない。物を買うとセットとして売れる保険は良いが、そうでない保険への販売の対策を考えなければならない。どんなに良い制度・しくみを持った保険でも、気づかれなければ、お客様に買ってもらわなければその保険は活用されないのである。
保険に対しての良い部分、役に立っている部分を沢山知り素晴らしさを感じた一方、沢山の問題点、工夫しなければならない点を知り大変さを感じた。現在、たくさんの保険会社があり、いろんな会社が合併していく中で、唯一その合併嵐を機敏に生き抜いてきた日新火災海上保険株式会社は、これまで数多く立ちはだかる問題を乗り越えて、また開発し、工夫してきたのであろうと想像するまでもなく分かる。全く保険について分からなかった私が、ここまで沢山のことを知り尽くせ、凄く知識として身についていることを感じた。抽選であたりこの授業を受けられることに私は幸運に思う。後半の講義もどんな新しいことを知れるのか楽しみである。
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  2017年11月31日 日新火災担当4回目「いろいろな損害保険」