去る2008年11月17日（月）に、関西大学第１学舎５号館Ｅ５０１教室にて、学部主催講演会が実施されました。秋学期を迎えて２回目の本講演では、「地域再生へのシナリオ～武雄市の戦略～」と題して、樋渡啓祐氏（佐賀県武雄市市長　本学部客員教授）にご講演頂きました。

　　現在日本では、地方分権化が進み、オリジナリティを活かした地域活性化が注目されています。その中で、樋渡氏は自らが陣頭指揮をとり、武雄市の活性化に力を尽くされました。特に、映画ロケ地を誘致するに当たっての交渉過程、そして地域全体の協力体制の構築については、樋渡市長のバイタリティー溢れる活躍を感じずにいられませんでした。そして、映画ロケ地は、武雄市の重要な観光資源となり、武雄市の知名度や観光客数アップに大きく寄与しました。それだけでなく、地元の高齢者によって結成された音楽ユニットの結成、そして特産品としてレモングラスや猪の商品化、そして朝市の実施など樋渡氏の活躍は多岐にわたるものでした。

　 樋渡氏は、地域振興へのエネルギッシュな活動を紹介するなかで、地域振興の課題と展望を提示されただけでなく、強い意志をもって行動することの重要性を学生達に伝えられました。会場を埋め尽くした２００名を超える学生達は、大きな刺激を受けたことでしょう。講演後、学生達からいくつもの質問が出され、会場は最後まで熱い熱気に包みこまれました。

　　本学政策創造学部は、これからも政治・経済を広く学ぶ機会を提供していきます。