1945年、世界中が日独伊全体主義(ファシズム:枢軸国といいます)国家と米英仏蘭等の民主主義国家(連合国といいます)に二分されて争った第2次世界大戦が終わると、1944年に合意されたブレトン=ウッズ体制下でアメリカドル(米ドル)が基軸通貨になりました。それから数十年が経過した2002年1月、ヨーロッパ主要国では地域通貨ユーロの現金流通(現在17ヵ国)が始まり、国際金融の世界でユーロが米ドルに代替することも一時期待されましたが、米ドルは依然として今日もなお基軸通貨の座を占めています。
1970年代前半に固定相場制度から移行した変動相場制度の下で、自国通貨と外国通貨の交換比率である外国為替相場は時々刻々変化しています。円高になると原油代金支払など輸入には有利に働く一方、輸出では外国通貨による売上債権が円貨換算後手取金減少を通じて不利に働きます。円高は通商に重きを置いている日本経済に対しては一般に悪影響を及ぼすことになります。受験生の皆さんも、ニュース解説等で御存知と思いますが、このように誰にも身近なお金の話ひとつをとっても、その背後にある国際関係を政治・経済・法律・軍事・文化等複合的な視点を意識して考えてみることは、色々な要因が複雑に絡み合って成立している今日の社会を理解していく上で、とても大事なことです。つまり、外国為替相場の変動など目の前で生起しているナマの現象には、様々な事象が密接に関係していることを理解して頂きたいのです。
国際関係は、日々の営みの積み重ねから成り立っています。第2次世界大戦後、なぜ英ポンドは基軸通貨の座を米ドルに譲り渡したのでしょうか?そもそも基軸通貨とは何でしょうか?インターネットを通じて、瞬時にヒト・モノ・カネ・情報が世界中を駆け巡るグローバリゼーションと呼ばれる体制下にある今日、国際関係はこれからどのように展開していくのでしょうか?私たちが暮らしている日本が、引き続き繁栄していくために必要な政策とは何でしょうか?。
これらの課題には、社会科学の手法を用いて回答を引き出すことができます。政策創造学部で、あなたは「金融政策」・「自治体経営論」・「各国の政治・経済」などの諸講義を通じて、これらの問題ひとつひとつに、納得できる回答を自分自身で出していくことができるのです。 |