KAISERSのみなさん、KAISERSファンのみなさんが体育会活動を通して、社会に必要なスキルを身につける講座です。
チームの目標を達成するために必要なスキルは社会でも必要とされるスキルです。ソーシャルスキルを身につけ、目標を達成し、社会でも活躍できる人材に成長できるように役立てて下さい。
第10回目は、より良い伝え方についてです。コミュニケーションで大切なことは自分も相手も大切にし、自分の伝えたいことが相手に伝わることです。
<前回の講座>
・KAISERSのソーシャルスキル講座 その9〜 コミュニケーション(伝え方編1) 〜
今回は、『I(アイ)メッセージ』について紹介します。
ソーシャルスキルは社会で人間関係を築くために必要なスキルです。知識をつけて、繰り返し取り組むことで、身につけることができます。
チームの信頼関係やより良い組織を築くために、また応援されるKAISERSを目指すためにもしっかりと身につけておきましょう!
【I(アイ)メッセージとは】
アイとは英語のIで、「私は」を主語にして相手に伝えることです。
相手を攻撃したり相手の行動を指示したりしないで、自分自身の感情や思いなどを伝える。自分の気持ちを伝えて理解してもらおうという伝え方で、相手がどうするかは相手に任せるということです。
対照的に「あなた」を主語にした表現をYOU(ユー)メッセージと言います。相手の行動を指摘したり、相手に指示をするような伝え方です。
Iメッセージでは、自分の気持ちや考えを伝えるだけなので、相手がどうするかを判断し行動するので、何も変わらないかもしれないです。でも、相手に理解してもらえるように伝えれば、自分が望む行動をしてくれる可能性が高くなります。また変わらなかったとしても理解してもらえただけで、気持ちは楽になるかもしれません。自分の気持ちや考えを理解してもらえるように伝えることが大切です。
例1) コンビニのトイレなどでの注意
YOUメッセージ
「トイレを汚さないでください。」
「トイレをきれいに使用して下さい。」
Iメッセージ
「いつもキレイに使用してくれてありがとうございます。」
※使用する人は、キレイに使用することを自分で選択し行動することで、感謝してもらえたような気持ちにもなれる。
相手の行動がもしも同じだとしても、お互いに嫌な気持ちにはならない。
例2) 練習を教えて欲しいとき
YOUメッセージ
「教えてもらえませんか。」
Iメッセージ
「先輩のようにうまくなりたいので、教えてもらえると嬉しいです。」
「どうすればいいか分からなくて困っているので、教えてもらえると有り難いです。」
※あなたの上手くなりたい気持ちや困っている気持ちが相手に伝わると、相手の人はあなたの役に立ちたいと自分の意志で練習を教えてくれる可能性が高くなります。
例3) 練習を真剣に取り組ませたいとき
YOUメッセージ
「勝つためにもっと真剣に練習しろ。」
Iメッセージ
「私は真剣に練習して勝ちたい。」
「目標を達成してみんなで喜びたい。そのためにみんなが真剣に練習することが大切だと思っている。」
「目的をもって真剣に練習することで、成長することが楽しいと思えたり、充実した日々を送れるし、人間的にも成長できると思っている。みんなにも楽しくて充実した日々を送って欲しいので、真剣に練習した方がいいと思う。」
※YOUメッセージだとうるさいとしか思ってもらえなくて何も変わらないかもしれないし、怒られるからしかたなくあなたの前だけ真剣にやるかもしれません。Iメッセージで、あなたの考えに共感してもらえたら相手は自らそうしようと思って行動するでしょう。自分の意志で決定すればより真剣に自ら取り組んでくれると思います。
★スポーツアドミニストレーター(SA)からのアドバイス★
お互いの人間関係が築ければ、相手はあなたのことを思って行動を選択してくれるようになると思います。時間がかかってでもIメッセージで良い人間関係を築いていけるといいですね。相手も自分の意志で行動を決定するので、本人のモチベーションが上がる可能性も高いです。
Iメッセージでコミュニケーションができるようにこころがけていきましょう。
次回は人に注意するときや、反対意見を伝えるときのコミュニケーションについて情報を伝えます。
次回もぜひ見てください。
KAISERSで結果を出せるチーム作りをし、社会で活躍できる人材に成長していきましょう。
卒業後も活躍し必要とされる人を目指して!
KAISERS Talkポスター
KAISERS Talkについて(メンタル強化講座アーカイブや開室予定など)
https://www.kansai-u.ac.jp/sports/kaisers/kaiserstalk.html