分解時間と強度を自在に調整でき、用時調製可能な生分解性インジェクタブルゲル

  • 3. すべての人に健康と福祉を

用途・応用分野

医療分野
ドラッグ・デリバリー・システム(DDS)材料
癒着防止膜、血管塞栓物質

再生医療分野
細胞デリバリー・再生医工学用足場材料
細胞回収が容易な3次元培養基材

概要

1. 分解時間を自在に調節できる生分解性IPゲル
PEGを親水部とし、カプロラクトン-グリコール酸共重合体を疎水部とするトリブロック共重合体(PCGA-PEG-PCGA)の末端に反応性官能基(スクシンイミド,アクリレート)を導入したものと、これらと反応する多官能性化合物(ポリアミン,ポリチオール)とをミセル状態で混合することにより、温度に応答して即座にゲル化すると同時に共有結合を形成し、不可逆的ゲルとなるシステムを構築した(図1)。得られたゲルはPBS中に浸漬した状態でも長期間ゲル状態を維持し、そのゲル状態の維持期間や力学的強度は、多官能性化合との混合比を変えるという実に簡単な手法で自在に調整可能であった(図2)。

2. 現場で即時調製可能な生分解性IPゲル
上記のPCGA-PEG-PCGAは粉末性状を示し、これに添加物として適当な分子量のPEGをIPに対して10wt%添加した水溶液を凍結乾燥させた綿状の固体に、水を加えて室温で撹拌すると、約20秒で注射可能な懸濁液を調製でき、体温まで加熱すると即座にゲル化した(図3)。これらの結果より、従来の生分解性IPの課題が解決され、臨床応用に大きく前進したと言える。

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上記は「研究・技術シーズ集」より抜粋した内容です。詳細につきましては「研究・技術シーズ集一覧」よりご確認ください。
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