薬物徐放性や多段階状回復を示す生分解性形状記憶ポリマーの医療応用

  • 3. すべての人に健康と福祉を

用途・応用分野

医療分野
血管等の管状臓器の狭窄治療用医療器具、薬物を徐放する全分解性ステント低侵襲薬物治療デバイス、インテリジェント手術用縫合糸・固定材

概要

ポリグリセリンを開始剤としてカプロラクトンを重合し、得られた分岐型オリゴカプロラクトン(br-OCL)を架橋した。こbr-OCL架橋体(Xbr-OCL10)は37-40ºC付近で、鋭敏な形状回復能を示し、回復率がほぼ100%であった (図1)。また 、このXbr-OCLの調製時に薬物としてテオフィリンを共存させておくことで、薬物内包架橋体が調製可能であり、1カ月以上にわたってテオフィリンが徐放されることも確認した (図2)。本開発品は、血管などの管状臓器に生じた狭窄を物理的に押し広げ、薬物を放出しながら開存状態を維持し、最終的には体内で分解・消失する薬物放出型ステントなどとしての応用が期待される。従来の形状回復ポリマーは鋳型を用いて作成されるため、広がった形状への回復は容易でも、細かく折りたたまれた状態への回復は困難であった。我々は多層シート状成型方法を採用することで、段階的に折りたたまれる形状回復を示す生分解性ポリマーの作成にも成功した(図3)。

上記は「研究・技術シーズ集」より抜粋した内容です。詳細につきましては「研究・技術シーズ集一覧」よりご確認ください。
../../common/images/activities/thum_seeds.jpg

同じSDGs目標を持つ取り組み事例

  • ../../common/images/activities/thum_seeds.jpg ../../common/images/activities/thum.gif

関連するニュース・イベント

  • ../../common/images/news/thum.gif

  • Japan. Committed to SDGs
  • SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS
  • 関西大学 関大研究力 研究まとめサイト
  • 関西大学 環境保全
  • 学生によるSDGsの取り組み

関西大学SDGsの取り組みに関する
お問い合わせ先

関西大学 KANDAI for SDGs推進プロジェクト事務局(学長課)
〒564-8680 大阪府吹田市山手町3丁目3番35号
TEL 06-6368-1121(大代表)

ページトップへ戻る