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 関西大学博物館では、平成25年度(2013)企画展として「名刀にかける 河内國平作刀展」を開催した。会期中の6月30日には、阿川佐和子氏(作家・エッセイスト)と河内國平刀匠によるトークセッション「阿川佐和子の、今、河内國平に会いたい!」が行われた。この色紙は、トークセッション終了後、両人により記されたものである。
 河内國平氏は、河内守藤原國助から15代を数える刀鍛冶の家系に生まれ、奈良県吉野郡東吉野村に鍛刀伝習所を構える刀匠で、奈良県重要無形文化財保持者ならびに日本美術刀剣保存協会の新作刀展無鑑査認定者である。本学在学時から末永雅雄教授に師事し、昭和41年(1966)に法学部を卒業後、鍛刀の道に入り、人間国宝 宮入昭平氏から「相州伝」を、人間国宝 隅谷正峯氏から「備前伝」を会得した。剛直かつ端正な作品は各界から高い評価を受けており、平成26年(2014)には日本刀コンクールの最高賞である「正宗賞」を受賞した。
 阿川佐和子氏は、「情報デスクToday」のアシスタント、「筑紫哲也NEWS23」のキャスターを経て「ビートたけしのTVタックル」「サワコの朝」にレギュラー出演する。檀ふみ氏との往復エッセイ『ああ言えばこう食う』で第15回講談社エッセイ賞、『ウメ子』で第15回島清恋愛文学賞を受賞。平成24年(2012)に発行した『聞く力』はミリオンセラーとなる。