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 創立から3年が経過した明治22年(1889)9月16日、第1回卒業式が挙行され、関西法律学校は初の卒業生を世に送り出した。所定の学業を修め、筆答と口答の両形式による厳しい卒業試験に合格した者は、わずか17名にすぎなかった。
 この写真は第1回卒業生たちを写したものであるが、全員ではなく、そのうちの11名が肩を並べている。
 卒業式には榎本武揚文部大臣、西村捨三大阪府知事、児島惟謙大阪控訴院長をはじめ、朝野の名士が参列した。水上長次郎校長代理の式辞ののち、講師の井上操が卒業生一人ひとりに証書を授与し、文部大臣が祝辞を述べた。

 卒業生の氏名
前列左から、上野良吾(のち武田宣英)、野崎勇二郎、堺井愛蔵(のち岡本憲吾)、津島重成(のち内田重成)、永井岩太、平井繁男
後列左から、山口直三郎、田中貞三郎、今井伊三郎、佐藤直次郎、小岸安昌