収蔵資料

HOME 収蔵資料 06 昭和時代中期(1946〜) 詳細

収蔵資料

 昭和24年(1949)に設置された図書館学講習所の第1回修了証書である。所長は図書館長である森川太郎(のちに学長)が、顧問を学長である岩崎卯一が務めた。
 戦後、各地の公共図書館や学校図書館の充実が進んだことから、図書館専門職員の増強が必要となってきた。本学図書館は、文部省の委託を受けて昭和24年4月から図書館学講習所を開設した。専門職員を短期間のうちに養成するのが目的で、大阪では唯一のものであったため、受講希望者は多かった。講師には学内外の専門家があたり、毎週土曜日に開催され、半年間の受講期間であった。
 昭和25年(1950)に図書館法が制定され、図書館職員も司書または司書補の講習を受けることになった。本学講習所修了者には図書館法、図書分類法、図書館史の各単位が認定された。
 しかし、昭和26年(1951)から法令による司書教育が各地で行われるようになり、図書館学講習所はその役目を終える。本学の図書館学講習所も昭和30年(1955)12月に第5回有終終了式を行い、活動の幕を閉じた。
(松本緑郎氏寄贈)