収蔵資料

HOME 収蔵資料 05 昭和時代前期(1926〜) 詳細

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 1884年に創立されたノース・アメリカン・フォノグラフ社の傘下にあったコロンビア・フォノグラフ社のポータブル・レコードプレーヤーである(Columbia Viva-tonal Grafonola)。コロンビア・フォノグラフ社は1931年にグラモフォン社と合併し、EMIとなった。コロンビア社のポータブルプレーヤーは音質がとてもしっかりしており、陽性的な大きく明るい音を出すことで有名である。
 本機はピクニックなど、アウトドアでの使用に耐えられるよう丈夫に作られているのが特徴で、持ち運ぶために小型化・軽量化され、外部には皮製の取っ手がついている。本体右側に差し込んだクランク棒で巻いたバネの力によりレコード盤を回転させるが、クランク棒は取り外して本体内部に格納される。一定時間ごとに交換するレコード針入れも付属する。寄贈者の父君が昭和6年(1931)に購入したものという。(サヌキ蓄音機愛好会中嶋英文氏寄贈)