収蔵資料

HOME 収蔵資料 01 創立期(1886前後) 詳細

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 創立者の一人で、関西法律学校初代校長を務めた小倉久が所蔵していた「ウィンドー・アルバム」と称されるタイプの写真帖である。
 アルバムは縦28cm、横22cm、厚さ8.5cmの大きさで皮製の重厚な造り、長辺小口中央には金属製の留め金具がついている。中には名刺判写真(縦10〜11cm、横6〜7cm)が4枚ずつ収められる台紙が32ページ綴じられている。写真をすべて収めると128枚が収納できるが、現在は107枚の写真を数える。
 これらの中には、小倉自身や家族の写真以外に、小倉が司法省法学校で教えを受けた恩師のボアソナードやリベロールをはじめ、岸本辰雄や宮城浩蔵(ともに明治大学創立者)、加太邦憲(のち関西大学学長)といった司法省法学校の同級生、さらに関西法律学校(関西大学の前身)の卒業生である野崎勇二郎や阿川甲一(作家阿川弘之氏の父・エッセイスト阿川佐和子氏の祖父)らの写真も収められている。
(小倉稲子氏寄贈)

参考:徳田誠志「関西大学の創設に関わった人々―初代校長小倉 久の残したアルバムから―」『関西大学年史紀要第23号』平成26年3月