収蔵資料
昭和19年(1944)4月、専門学校令に準拠する3年制の工業専門学校として設置された関西工業専門学校の昭和22年度(1947)入学志願者選抜要項である。質の悪い藁半紙に印刷されており、裏面には全く別の目的に利用された学校教育法の条文がそのまま残っているなど、終戦からそれほど時間が経過せず、物資が不足していた時代を反映している。
昭和22年度は機械科の生徒約150人を募集し、願書受付期間は3月10日から4月4日まで。志願者は出願書類に必要事項を記入し、写真と受験料80円を添えて出身中学校に提出、出身中学校が本人に関する調査書を作成した上で取りまとめ、本校へ提出することになっていた。試験日は4月10日に筆記試験、11日に面接と身体検査が行われ、合格発表は16日午前11時。入学式は4月25日に挙行され、翌日から授業が開始されることが記されている。
学費の内訳は次のとおりである。
入学金100円、授業料(半年分)600円、校費20円、校友会入会費20円、校友会費半年分30円、合計770円。このほかに父兄会費(年額)70円が徴収された。