関西大学

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KU SMART PROJECT

プロジェクト概要

未来医療を創出し「人に届く」関大メディカルポリマー

今日の超高齢化社会に必要な医療は、治療と診断における患者さんの肉体的・精神的・経済的負担を軽減することです。
このため、侵襲の程度が低い(低侵襲)治療と診断を実現する医療機器の開発が喫緊の課題です。現在の医療は、手術時の開口部を小さくしたり、投薬の量や回数を減らしたりする方向へと進んでいます。こうした低侵襲または非侵襲の治療を実現する医療機器を使用することによって、治療中はもちろん患者さんの予後のQOL(Quality of Life)を向上させることができます。このプロジェクトでは、まさにこのような医療器材と医療システムの開発を目指しています。
一方、わが国では、医療機器のほとんどを輸入に頼っていることが医療費総額を押し上げる一因となっており、“メイド・イン・ジャパン”の医療機器の開発が望まれています。
このような背景から関西大学では“KU-SMART(Kansai University Smart Materials for Advanced and Reliable Therapeutics)プロジェクト”を始動し、大阪医科大学(2021年4月より大阪医科薬科大学)と強固な医工連携体制を築き、現場の臨床医からのニーズに基づいて、医療用の材料・システムを開発し、国際競争力のある医療機器として製品化し、臨床現場(人=患者と医師)に届ける研究を進めています。

KU-SMARTプロジェクト概略図

研究体制

総合的医工連携

連携の歴史と実績

主に研究に関する連携
  • 2003年12月 「関西大学と大阪医科大学との学術交流に関する協定書」および「関西大学と大阪医科大学との医工連携に関する覚書」締結
  • 2008年9月~
    2011年3月
    文部科学省[私立大学戦略的研究基盤形成支援事業]に『ヒト組織・臓器の実形状モデルを用いた生体現象・機能の解明と人工臓器・医療機器の開発』が採択
  • 2010年6月~
    2015年3月
    文部科学省[私立大学戦略的研究基盤形成支援事業]「次世代医療を革新するスマートバイオマテリアルの創出」が採択
  • 2012年3月~ 「関西大学、大阪医科大学、大阪薬科大学 医工薬連携の会」開催(年2回実施)
主に教育に関する連携
  • 2009年9月~
    2012年3月
    文部科学省[大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム]「『医工薬連環科学』教育システムの構築と社会還元」が採択 ※現在も「関西大学、大阪医科大学、大阪薬科大学」にて事業継続(双方向講義、社会還元事業など) 前記取り組みに対し、文部科学大臣科学技術賞(理解増進部門)を受賞(2016年4月)
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