校外学習を実施しました。
2012/08/09
8月7日から8日まで1泊2日の日程で校外学習を実施しました。
7日は、最初に大阪市立阿倍野防災センターを訪れ、地震と防災について学びました。地震の揺れを体験する「地震体験コーナー」や地震発生時の様子を視覚的に体験する「バーチャルコーナー」では、地震の特性や恐さが実感でき、地震を知らない国・地域出身の留学生にとって防災の重要性を認識するきっかけになりました。
大阪府から奈良県に移動し、信貴山の観光施設で昼食のバーベキューを楽しんだ後、陶芸皿の絵付け体験を行いました。絵皿が焼きあがる1カ月後が楽しみです。絵付けの緻密な作業をした後は、日本の夏定番の遊び「スイカ割り」でおもいきり体を動かし、ここちよい疲れを感じつつ、宿泊する関西大学飛鳥文化研究所に向かいました。
関西大学飛鳥文化研究所は、古代日本の中心であった奈良県中部にある関西大学の研究所で、一度に120人が宿泊できる研修施設です。夕食後、春学期の成果発表として、優秀者として選ばれた6名が、各自で設定したテーマの考察結果を日本語でプレゼンテーションしました。「日本とチベットの祭りの比較」、 「昼寝に関する調査」、「結婚観」などといった多彩な発表に対し、活発な意見交換を行いました。
8日は、飛鳥資料館で古代日本の考古資料に触れた後、中世の家並みが残る今井町で自由散策を行いました。
寺内町として発達した今井町は、周囲に環濠土居をめぐらした集落として、日本の戦国時代、主に軍事的な目的で築かれました。写真のとおり、現在でも美しい民家がたくさん立ち並び、歴史を感じることができる数少ない町の一つです。
今回の校外学習最後の訪問先は大阪歴史博物館です。広大なこの博物館は、古代から中世、そして近世まで、大阪を中心に都市の移ろいが紹介されており、留学生は自分が住む「大阪」のこと、また、日本の歴史について、さまざまな民俗資料をもとに学ぶことができました。