2026.10.15

【報告】2026年度IR推進ワークショップを開催しました。(9/14)

 千里山キャンパスで9月14日(月)、「IRデータを活用した学習実態の把握と教育改善について ― オンデマンド配信授業回と生成AIの学習利用を手がかりに ―」をテーマに、2026年度IR推進ワークショップを開催しました。
 学生の学びをより確かなものにするためには、学生の実感や学習行動をデータに基づいて把握し、教育改善につなげていくことが重要です。今回は、2026年度から導入された「対面授業14週+オンデマンド配信授業1回」という新たな授業形態と、急速に広がる生成AIの学習利用を取り上げました。 
 ワークショップでは、7月に学部1~4年次生を対象に実施した「授業実施形態の変更に関する学生調査」の結果を活用しました。同調査には5,457件の回答が寄せられ、オンデマンド配信授業の受講状況や新たな授業形態への評価、生成AIの活用状況などを把握しました。 
 まず、「生成AIの学習利用と学生の成長支援」をテーマにグループディスカッションを行いました。調査では、生成AIの利用経験者は9割を超え、授業課題の参考や試験対策、論文・レポート作成など、さまざまな学習場面での利用が確認されました。一方、思考力や文章力の低下が低下するのではないか、どこまでの利用が適切なのか、といった学生不安もみられました。こうした回答をもとに、授業や課題で生成AIをどう活用するか、学生が自分で考えて学ぶことをどう支えるかについて意見を交わしました。学問領域によって、生成AIの利用が有効な場面や注意すべき点、適切な利用の考え方が異なることも共有され、異なる分野ならではの観点からの意見が交されました。
 続いて、「オンデマンド配信授業回の活用実態と教育改善」について議論しました。調査では、オンデマンド配信授業回を「学びやすい」とした回答が約6割となる一方、「複数授業の課題提出時期が重なった」「取り組むタイミングが難しかった」などの課題も明らかになりました。こうしたデータをもとに、オンデマンド配信授業回の運営をどう改善するか、学部・研究科を越えて検討しました。また、各学部・研究科の取組を踏まえ、全学で取り組めるオンデマンド配信授業回の工夫についても意見を交されました。
事後アンケートでは、多くの参加者が今回の内容を「とても役立った」「役立った」と回答し、生成AIやオンデマンド配信授業をめぐる議論に加え、「他学部の先生との対話」も特に役立ったものとして多く挙げられました。「他学部の先生とお話しする機会は、情報共有や学部ごとの諸事情を知ることができて、たいへん参考になります」といった声も寄せられています。
 本ワークショップは、学生の声や学習行動をIRデータから捉えるだけでなく、そこから見えてきた課題や可能性を学部・研究科を越えて共有し、具体的な教育改善について考える機会となりました。今後もIR推進委員会では、各学部・研究科と連携しながら、IRデータを教育改善につなげる取り組みを進めていきます。

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