2026.03.30

【報告】2025年度IR推進委員会ワークショップを開催しました。(3/9)

千里山キャンパスで3月9日、「IRデータを活用した教育改善と学生成長支援を考える」をテーマに、2025年度IR推進委員会ワークショップを開催しました。本ワークショップには、本学の14学部及び参加を希望する研究科・専門職大学院の執行部の代表者が一堂に会しました。

現在、学生の学びをより確かなものにするために、教育に関する各種データ(IRデータ)を教職員がどのように読み解き、教育改善へとつなげていくかが重要な課題となっています。本ワークショップは、そうした課題に対する理解を深め、具体的な改善の方向性を検討する目的で実施しました。

当日は、本学の高橋智幸学長による開会挨拶の後、まずテーマ①「学生の『考動力コンピテンシー*1』の成長と課題」についてグループディスカッションを行いました。学生の成長の実態を多角的に把握し、教育効果の高い領域と改善が求められる領域を整理することで、エビデンスに基づいた教育改善の方策について検討しました。また、学生の成長パターンや課題を共有し、全学的な教育改善の方向性について意見交換を行いました。
その後、各グループで整理した内容を掲示し、ギャラリーウォーク形式で共有しました。これにより、他グループの議論や視点を相互に参照しながら理解を深める機会となりました。
続いて、テーマ②「学部推奨度(NPS)*2の背景を探る」についてディスカッションを行いました。学生による学部の推奨度という総合的な満足度指標の背景にある要因を分析することで、学生の大学での学びや経験の質を左右する重要な要素を明らかにし、学部の魅力向上や学生満足度の向上に向けた施策について検討しました。
最後に、本学の小西秀樹副学長(教育推進部部長・IR推進委員会委員長)より、本ワークショップの総括として閉会の挨拶を行いました。

今後の認証評価においては、各学部が主体となったアセスメントと、その結果を活用した継続的な改善・向上の取り組みが一層重視される見込みです。こうした流れを踏まえ、投資配分や重点領域の決定にあたっては、IRデータに基づく定量的な根拠が重要です。必要性・効果・優先順位・成果の見通しを明確にしたうえで判断していくことが求められます。IR推進委員会と各学部・研究科の現場が連携し、必要性や効果の見通しを裏づけるエビデンスを整備していくことが期待されます。本ワークショップは、こうした取り組みの実践的な理解を深めるとともに、各学部における今後の教育改善に向けた示唆を得る機会となりました。参加者からは、「普段関わり合いのない他学部の執行部の先生方と意見交換できる機会は貴重で新鮮だった」「大学院と学部で比較できるデータがあるとより議論が深まると感じた」といった声が寄せられました。加えて、自学部では得にくい全学横断的な視点を相互に参照できることが、総合大学におけるワークショップの意義として改めて共有されました。


*1「考動力コンピテンシー」
関西大学の人材育成指針である「考動力(自ら考え行動する力)」を構成する資質・能力を、自律力・人間力・社会力・国際力・革新力の5つの要素に整理したもの。

*2「学部推奨度(NPS)」
NPS(Net Promoter Score)は、製品やサービスを他者にどの程度推薦したいかを測定する指標。本学では、学生が所属学部をどの程度他者に勧めたいかを0~10の尺度で評価し、推奨者(9~10)、中立者(7~8)、批判者(0~6)に分類したうえで、「推奨者の割合-批判者の割合」により算出している。


写真①.jpg
写真②.jpg
写真③.jpg
写真④.jpg