ごあいさつ

関西大学 学長 
前田 裕

飛躍のための挑戦

 関西大学には「学の実化」という学是があります。これは、自分自身の学びを実際の社会との関係で考えることを皆さんに求めています。自分自身の将来を社会の中で位置づけることで、その目標はより一層現実に近づき、具体的になります。さらに、その目標を実現するために、何をどのように学ぶことが必要なのか、どのような知識や技能、資格が必要なのかがわかります。
 長い歴史を持つ関西大学エクステンション・リードセンターでは、皆さんがご自身の目標を達成するために、多様な講師陣による、多彩なプログラムを準備しています。これらのプログラムを活用して、ここでの学びをご自身の目標に結びつけてください。そして、それを自己実現の力にしてください。
 社会人の皆さんにとっては、いまの仕事の中で自分自身を高めるためのスキルや資格のための学習の良い機会になります。新たな飛躍のための挑戦になるかもしれません。また、学生の皆さんにとっては、正課でのそれぞれの専門分野における理論や原理の学習に加えて、自分自身の将来のキャリアを見据えた目標を達成させるための学習の場となるでしょう。皆さんの夢を目標に変え、実現するための具体的なプログラムが準備されています。
 皆さんの関西大学エクステンション・リードセンターでの学びが、新しい自分のためのステップになることを願っています。

関西大学 キャリアセンター所長 
小林 剛

組織内キャリア発達から自律的キャリア形成へ

 コロナ禍という世界的な災厄がこの国の働き方を大きく変えようとしています。もはや、新卒一括採用制度により一斉に新入社員を会社という共同体のメンバーとして迎え入れ、組織のなかで螺旋階段式に昇進させながらそれぞれの部署や階級に応じてキャリアを発達させるというこれまでのやり方がうまく機能する時代ではないと捉えられ始めているのです。言うまでもなく、こうした「組織内キャリア発達」というモデルは、終身雇用や年功序列といった日本の伝統的な雇用慣習と密接に結びついており、それが維持できなくなった今、私たちは新たなモデルの創出を求められていると言っていいでしょう。
 そして、そのかたちは、所属している組織のなかで自分が求められているキャリアを磨いていくのではなく、学生や働く個人が自身のキャリアに興味を持ち、自らが思い描いたヴィジョンに基づいて主体的にキャリアを形成していくといったものになるはずです。その移行は長い時間をかけて緩やかに進むと思われますが、そうした「自律的キャリア形成」の時代に向けて私たちはそろそろ準備を始めなければいけません。エクステンション・リードセンターが提供する各種講座を利用してスキルや資格を身につけ、自分のヴィジョンを着実に実現するための力と自信を獲得してもらいたいと心から願っています。

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