交換留学プログラム

1.交換留学プログラムについて

関西大学では、本学と学生交換協定を結んでいる海外の協定校から、半年(1学期)~1年(2学期)の間、交換受入留学生を受け入れています。
交換受入留学生は、それぞれの協定により、毎年の受け入れ人数の上限が決まっており、授業料が免除されます。協定の内容により、学部交換受入留学生または大学院受入留学生としての受け入れが可能です。
交換受入留学生は、本学では「国際部」に所属し、履修した科目に対する成績評価を受け、成績証明書を発行されます。

学部交換受入留学生

学部交換受入留学生は、所属大学で学部および大学院に所属している学生が出願することができます。

なお、学部交換受入留学生は、「2.カリキュラムの特徴」で説明する科目の履修が可能です。

大学院交換受入留学生

大学院交換受入留学生は、所属大学で大学院に所属している学生が出願することができます。
交換留学期間中に、関西大学大学院での演習科目の履修を希望する場合は、希望する研究科が認めた場合に限り、大学院交換受入留学生として受け入れます。

なお、大学院交換受入留学生は、「2.カリキュラムの特徴」で説明する科目および大学院演習科目等の履修が可能です。

2.カリキュラムの特徴

関西大学の交換受入留学生は、「KUGF(Kansai University Global Frontier)カリキュラム」を履修することができます。また、一定以上の日本語能力を持つ学生は、学部開講科目を履修することもできます。

KUGFカリキュラム

KUGFカリキュラムは、語学力・コミュニケーション能力の向上や、世界の様々な国・社会の文化理解の向上、未開拓な土地・課題でも前向きに取り組んでいくことができるリーダーシップの養成を目的としたカリキュラムで、二つに大別されます。
科目内容・語学要件等は、KUGF Course Guideを参考にしてください。

グローバル・フロンティア科目、留学準備スキルアップ科目 ※英語開講

グローバル・フロンティア科目は、8つの専門分野科目のモジュールから構成されています。留学準備スキルアップ科目は、英語スキルの習得を目的としています。

外国人留学生科目

留学生を対象とした、日本語学習を支援する科目です。初級から上級まで多岐にわたるレベルのクラスを提供しています。日本語プレイスメントテストを経て、適切なクラスを受講することになります。
日本語だけではなく、「日本」に関する基本的な知識を学ぶことができる科目や、日本企業の文化やビジネス日本語が学習できる科目等を設置しています。

学部科目

日本語プレイスメントテストにおいて、一定以上の日本語能力があると判断された学生は、各学部で開講している科目を履修することができます。
関西大学の13学部で開講している科目を履修できるため、一般教養科目から専門科目まで多彩な授業を日本語で学ぶことができ、日本語能力の更なる向上と、専門性の高い学習効果が期待されます。

なお、学部開講科目を受講するための日本語能力は、以下を目安としています。

テスト名称 参考スコア
JLPT(日本語能力試験) N2以上
J.TEST実用日本語検定 C級以上
CEFR B2以上

履修が必要な科目数

学部交換受入留学生は、週に7コマ以上の履修が必須です。大学院交換受入留学生は、週に7コマ未満でも問題ありません。

3.修学支援

日本語サポートプログラム

関西大学では、授業以外でも交換受入留学生の日本語学修支援を行っています。有効に活用して日本語能力の向上に役立ててください。

※ プログラム及び実施内容は変更する場合があります。

日本語チューター・チューティー制度

チューター(日本人学生)が留学生の学習(主に日本語)や日常生活に関する助言・協力を行います。

日本語ブラッシュアップセミナー

日本での生活に必要な日常会話を実践形式で学びます。

アカデミック・アドバイザー

交換受入留学生一人ひとりに、国際部の教員をアカデミック・アドバイザーとして配置し、指導にあたります。来日後、履修登録など学修計画を立てるサポートの他に、オフィス・アワーの時間を設け、交換留学中の学修・生活に関する相談に応じます。

4.成績評価

履修科目の成績は、次の評語によって発表します。

点数 大学院レベル 学部レベル
100~90 A S
89~80 A
79~70 B B
69~60 C C
~59 F F

※成績評価に定期試験が含まれる科目で、試験を受けなかった場合は、不受験(I)と表示されます。

※関西大学では、履修した科目に対する成績評価を行い、成績証明書を発行します。

※成績発表は、春学期は9月上旬、秋学期は3月上旬に行い、各学期の成績証明書(英文)は、成績発表以降に所属大学の担当者宛に郵送します。

5.単位について

上限単位

交換受入留学生は、1学期に履修可能な単位数に上限があります。

学部交換受入留学生:24単位まで

大学院交換受入留学生:14単位まで

単位認定

最終的な単位認定は、本学から発行された成績証明書をもとに、所属大学の諸規程に従って単位認定されます。単位認定についての詳細は、事前に所属大学の担当者へ十分に確認しておいてください。

なお、関西大学における 1 単位あたりの学修時間については、文部科学省の定めにしたがい、45 時間の学修を必要とする内容をもって 1 単位と定めています。

6.学年暦

春学期(4月~9月)
4月1日 春学期開始
4月5日 春学期授業開始
7月23日 春学期授業終了
7月24日~31日 春学期試験
9月20日 春学期終了
秋学期(9月~3月)
9月21日 秋学期開始
9月21日 秋学期授業開始
12月26日~1月6日 冬季休業
1月21日 秋学期授業終了
1月23日~30日 秋学期試験
3月31日 秋学期終了

※学年暦は年度により若干の変更が生じます。

7.募集通知

申請方法は別途、所属大学へ通知します。通知時期は以下のとおりです。
所属大学での手続きについては、各大学の担当者に確認してください。

留学開始時期 所属大学への通知時期
秋学期(9月)開始 3月下旬
春学期(4月)開始 9月下旬

学生寮

1.学生寮を希望する場合

関西大学の交換受入留学生は、学生寮への入寮を希望することができます。各寮の寮費等は以下のとおりです。特別な事情がある場合を除き、どの学生寮に入寮するかは、関西大学が決定します。

※南千里国際プラザ留学生寮及び提携国際学生寮(KU I-House)は、交換受入留学生は対象外です。         

※パスポート等の公的書類に記載の性別で寮の割り振りをいたします。

2.学生寮以外(ホームステイ・下宿)を希望する場合

ホームステイ(1人部屋)

手配料:16,000円
宿泊費:3,500円/泊

※申込は4週間(28泊)から。
※朝食と夕食、寝具代、光熱費、インターネット回線料等を含みます。(別途消費税がかかります)

下宿

物件にもよりますが、大学周辺では4万円/月額以上の家賃がかかります。

※関西大学では、関西大学生活協同組合(以下、関大生協)と提携し、連帯保証人を見つけることが困難な外国人留学生(在留資格「留学」の者に限る)に対して、関大生協で賃貸借契約をすること、また留学生住宅総合補償への加入を前提として、関大生協が連帯保証人となる制度があります。
ただし、二重国籍(日本国籍を含む)の学生については、出入国管理および難民認定法上、日本人として入国する必要があるため、本補償の加入対象にはなりません。住居契約を希望する場合は、事前に関大生協に十分に条件を確認してください。

学生生活

生活費用

大阪での一般的な生活のために必要な生活費用は、寮費を含めて10~15万円/月程度です。来日にあたり、余裕のある資金計画を立ててください。

奨学金

海外留学支援制度(協定受入)

日本学生支援機構(JASSO)から支給される奨学金です。本学のプログラムが採択された場合には、対象者に対して詳細を連絡します。
交換留学の申込み時に詳細は決定していませんので、事前のお問い合わせにはお答えできません。

特定の大学に限る奨学金

特定の大学からの交換受入留学生については、大学間の協定内容に基づき、奨学金が支給される場合があります。詳細については、所属大学の担当者に確認してください。

保険

国民健康保険(学生負担)

国民健康保険とは、日本で生活中に万が一、病気やけがをした時に、医療費の一部(一部負担金)を支払うことで診療を受けられる保険です。原則として医療総額の30%の自己負担で診療を受けることができます。交換受入留学生は、加入が義務付けられます。

学生教育研究災害傷害保険(本学負担)

教育研究中に、不慮の災害事故が発生し、傷害を受けた場合に、最低限の保険金給付が受けられるよう、学生教育研究災害傷害保険へ一括して加入します(病気は対象になりません)。

保険内容は以下のとおりです。

種類・適用 正課中・学校行事中 キャンパス内での休憩中・課外活動中
死亡保険金 1,200万円 600万円
後遺障害保険金 後遺障害の程度に応じて
72万円~1,800万円
後遺障害の程度に応じて
36万円~900万円
医療保険金 治療日数1日以上でその日数に応じて
3,000円~30万円
・治療日数4日以上でその日数に応じて6,000円~30万円(キャンパス内での休憩中)
・治療日数14日以上でその日数に応じて3万円~30万円(課外活動中)
(入院加算金)入院1日につき4,000円 *180日を限度とします。

その他

日本での留学期間中は、”国民健康保険(学生負担)”に加入することが義務付けられます。また、関西大学での正課中やキャンパス内での活動中の怪我については、”学生教育研究災害傷害保険(本学負担)”が適用される場合があります。しかしながら、これらの保険では補償内容が必ずしも十分でない場合があります。そのため、留学期間中のさまざまな病気や怪我をはじめ、不測のトラブルや事故に備えて、個人で保険(海外旅行保険など)へ加入してください。
日本で保険加入を希望する方には、「外国人留学生向け学研災付帯学生生活総合保険」への加入をお勧めしています

国際交流

Global Buddy Program

関西大学の学生が交換受入留学生のBuddyとなり、留学生のみなさんが来日後に抱くことが多い、日本の生活習慣やルール、友人作りなどに対する戸惑いや不安を取り除き、新生活に適応するためのサポートを行います。
関西大学の学生や他の交換受入留学生と来日前から交流をスタートし、来日後は、イベントに一緒に参加するなど、みなさんの関西大学での留学生活をより充実したものにしてくれます。

Multilingual Immersion Room(Mi-Room:エムアイルーム)

いつでも自由に使えるMi-Roomには、世界中の留学生が集まり、様々な言語が飛び交います。
受付では、親切な学生スタッフ(DIASS)が、パソコンの貸し出しやネットに繋ぐお手伝いをします。Mi-Roomでは、語学やプレゼンテーション、ライティング、TOEIC対策などに役立つSessionを開催しており、いつでも参加することができます。英語以外にも、中国語や韓国語など、様々な言語を学ぶことができます。
Mi-Roomは、留学生のみなさんがリラックスし、学び、そして世界中の学生と友達になれる場所です。

GTA (Global Teaching Assistants)

Mi-RoomのSessionは、世界中から集まった意欲あふれる留学生のみなさんや国際経験豊かな関大生がGTAとなり、日本の学生の語学力や文化の違いへの適応力、ディスカッション力の向上の手助けを行います。
GTAとして貢献した学生には、プログラムへの貢献度に応じて活動証明書が発行されます。
ご自身の言語や文化、視点や体験を伝えることができるだけでなく、新しい学生との出会い、教えることを通して実践的かつ貴重な経験を積むことができます。

アクティビティ

関西大学では、留学生が参加できる様々なアクティビティを用意してみなさんをお待ちしています。
学生同士の交流を促進するイベントの他に、Field Tripや伝統的なお祭りへの参加を通じて、日本文化を体験することもできます。来日時には留学生歓迎会、帰国時には修了式・留学生歓送会がありますので、関西大学で沢山の思い出を作ってください。