研究双書(出版物)

関西大学経済・政治研究所研究双書第33冊
公害課税論(1975年)

村井 正 著
182頁
1,800円+税

現在、公害問題や環境保全問題が社会的問題となってから既に久しい。だが、これを租税法から追求した文献は皆無にひとしい。本書は、公害防止・環境保全のための原因者負担の原則をふまえつつ、汚水税などを各国の公害課税を紹介し、より実効的な環境保全対策を探ろうとする問題作である。

関西大学経済・政治研究所研究双書第30冊
大阪空港裁判の展開(上)

沢井 裕 編著
300頁
2,500円+税

現代の病根、空港公害になやむ大阪国際空港周辺の住民運動のもりあがりが訴訟へと発展させた。本書は、これら被害住民の実態と、住民運動が国・企業体を相手に裁判をすすめていく経過を単に審理の記録にたよるにとどまらず、筆者自身も裁判闘争の一端を支え、真の問題点の所在を把握しようとした、現代における典型的公害裁判の記録である。