その他の出版物

『差異と共同 「マイノリティ」という視角』

2011年11月20日刊行
470頁
4,200円+税

21世紀グローバル市民社会における「国民国家」のあり方を「マイノリティ」を手がかりに考察するために設立された『マイノリティ研究センター』の研究「中間」成果。「マイノリティ」という視角から、多様な差異の中にこそ、新たな〈共同〉の可能性とその姿があるのではないかという問題意識を共有する論稿を収録。

『中国の人権と市場経済をめぐる諸問題』
アジアにおける経済・法・文化の展開と交流2

2010年1月31日刊行
280頁
3,500円+税

中国のリベラルな人権理論、特に人権法の展開と国際化教育をめぐる杜鋼建の儒教理論と西洋人権理論に依拠した見解とコメント、及び労働矯正、言論の自由等の諸問題(第1部)。また、WTO加盟後の市場経済の展開と、環境問題、特に世界遺産をめぐる環境に対する法規制の動向、及び水質、土地収用等の諸問題(第2部)。

『グローバル市民社会における平和、安全、そして安心』

2009年3月25日刊行
242頁
3,500円+税

2001年9月、およびその後の世界の「平和」のあり方をめぐる錯綜した論議と厳しい「紛争と対立」という現実をふまえ、編者らが法学研究所、法学部などで一貫した問題意識の下に企画してきた各種シンポジウム、研究会などでおこなわれた研究報告をとりまとめ、21世紀グローバル市民社会を展望しようとするもの。

『児島惟謙 大津事件手記』

2003年5月30日刊行
356頁
3,300円+税

明治24年、大国ロシアの皇太子大津遭難事件は、東洋の小国であった日本を震撼させたが、大審院長児島惟謙は、政府の圧力をはねのけ、法治国家としての日本の面目を守りぬいた。その強靭な精神の記録は、いまなお新鮮であり、そこで問われている法をめぐる思想は、法が危機にさらされるとき、くりかえし想起されるであろう。

危機としての大津事件

1992年3月3日刊行
253頁
1,800円(税込)

関西大学創立者の一人であり、校祖ともいわれている児島惟謙が深くかかわった大津事件判決の100周年を記念して、法学研究所においていくつかの記念行事が実施された。本書はその報告書ともいうべきものであり、記念講演会と記念シンポジウムでの報告・討論の内容の完全な記録だけでなく、記念展示の目録なども収めている。