博士課程前期課程(総合人文学専攻 教育学専修)
2015年度の専修科目(演習を伴う科目)を掲載しています。
前期課程
専修科目 |
教員氏名 |
教育理論・政策学研究 |
赤尾 勝己
多賀 太
山本 冬彦
山ノ内 裕子
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学校教育開発学研究 |
安藤 輝次
石井 康博
山住 勝広
若槻 健
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後期課程
専修科目 |
教員氏名 |
教育思想特殊研究 |
安藤 輝次
山住 勝広
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教育計画特殊研究 |
赤尾 勝己
多賀 太
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教育理論・政策学研究
本コースでは、教育社会学、教育制度学、地域教育論、生涯学習論、ジェンダー論、異文化間教育といった学校教育・社会教育をめぐる最新の理論を渉猟しながら、それらと個別具体的な教育政策との関連性を探求する。そのためには、今日の教育改革の潮流に関わるグローバルな思想や社会の変化、それらの歴史的吟味や検証、政策生成過程の分析といった総合的な力量が必要とされる。院生には、国内外の教育理論の理解はもとより、そうした理論をフィールドワークによって検証し、新たな知見を付け加えていくことが期待される。後期課程では、院生の研究主題をより専門化した「教育計画特殊研究」において、学位取得に向けた指導を行う。
【担任者および研究テーマ(概要)】
■赤尾 勝己 教授: 生涯学習の社会学的研究
生涯学習とは人間が生まれてから死ぬまでの一生に経験する学習の総体である。それらをinformal learning、non-formal learning、formal learningの3種類に分け、さらに、人間の自己、学校や組織でのmicro-level、地域社会や国家でのmacro-level、国連やEU、OECDなどのglobal-levelでの、学習プログラムや生涯学習施策・政策などを社会学的な観点から研究する。
t950027
kansai-u.ac.jp
■多賀 太 教授: 教育社会学、ジェンダー論
学校教育にとどまらない人間形成について、主として社会学の理論と方法を用いて広く研究を行っている。近年は特に、家庭教育、ジェンダーと学校教育、仕事と家庭生活の調和、ポスト近代社会と男性性をテーマとしている。
f.taga
kansai-u.ac.jp
■山本 冬彦 教授: コミュニティ教育論
地域社会での市民やNPO、行政などが主催する、青少年に対する教育活動について、実際に行われている、あるいは行われた実践に即して、その意義、目的、方法、歴史的、社会的意義などを考察し、市民が教育の担い手として育っていくプロセスを明らかにする。
■山ノ内 裕子 准教授: 在日ブラジル人の教育と文化に関する人類学的研究
教育人類学の領域のひとつである、移民のエスニシティ形成が主たる研究テーマである。ブラジル日系社会と在日ブラジル人コミュニティを往復しながら、日本とブラジルを往還する日系ブラジル人たちの教育と文化について研究を行っている。
ymnch
kansai-u.ac.jp
学校教育開発学研究
知識社会・学習社会の到来は、従来の伝達型モデルに依拠した学校教育に反省をせまり、学びの創造性・協同性を基軸とする新たな学校カリキュラム開発、授業実践の質的向上、教職の専門性開発を重要課題として顕在化させている。学校教育開発学コースでは、上記の諸課題に対して、学校を基盤にした実践的アプローチ(ケース・スタディ、アクション・リサーチ)を重視した研究を進める。また、後期課程では「教育思想特殊研究」において研究者養成をめざす。本コース前期課程では、現職教員を積極的に受け入れ、授業研究、カリキュラム開発を中心にした専門性開発(「反省的実践家」としての教師の成長)を支援している。
【担任者および研究テーマ(概要)】
■安藤 輝次 教授: カリキュラム論、質的評価、形成的アセスメント、教師教育の研究
目標・内容・方法を評価の観点から捉え直し、教え手や学び手にとっての学びを引き出すような授業づくりを研究している。小学校から高校までにおいては、主として社会科や総合的な学習で、大学以上では教師教育の中で教師としての力量形成法を研究対象とする。
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kansai-u.ac.jp
■石井 康博 教授: 教科教育(算数科教育)
小学校算数科における具体物を利用した子どもの数的活動を研究対象としている。授業実践から得られた記録を主なデータとして、教育工学で行われている分析方法を用いて、研究している。
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kansai-u.ac.jp
■山住 勝広 教授: 活動理論による協働学習の探究と学校教育のイノベーション
学校現場の教師や学校外の多様なパートナーと協働して、学校での協働的な教育実践と子どもたちの創造的な学習のイノベーションについて、活動理論にもとづき研究している。また、日本、フィンランド、アメリカの学校教育実践の国際比較研究を進めている。
kyamazum
kansai-u.ac.jp
■若槻 健 准教授: 市民性教育、人権教育、学校・授業づくり
市民性教育は、地域社会を担い、創っていく市民としての資質(市民性)を育む教育である。多文化化する社会のなかで求められる市民性を育む学校・授業を人権教育の観点から作っていくこと(実践的研究)、意味づけしていくこと(理論的研究)が研究テーマである。
w-ken
kansai-u.ac.jp
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