社会安全学部の安部誠治教授が文部科学大臣表彰科学技術賞を受賞
2021年度科学技術分野の文部科学大臣表彰において、社会安全学部の安部誠治教授が科学技術賞(理解増進部門)を受賞しました。
この表彰は、科学技術に関する研究開発、理解増進等において顕著な成果を収めた者について、その功績を讃えることにより、科学技術に携わる者の意欲の向上を図り、もって我が国の科学技術水準の向上に寄与することを目的としています。今般の科学技術賞受賞者202人のうち、私立大学関係者は14人でした。
安部教授は、既発事故等の調査活動を通じて、新たな視点からの事故調査・事故防止の重要性について普及啓発活動を行うとともに、政府が設置した各種事故調査委員会の委員として事故の再発防止に寄与。さらに、「事故防止や安全向上のためには学際融合的なアプローチが重要」という理論的構想を実現させるため、安全知を体系化し、従来の安全工学の枠組みを超える「社会安全学」を提唱するなど、これらの業績が評価され、今回の受賞となりました。
また、安部教授は、理論だけではなく、安全・安心な社会の創造に寄与する人材育成の必要性を認識し、我が国初となる社会安全学部並びに大学院社会安全研究科の設置に尽力。現在は、人材育成はもとより、より安全・安心な社会の創造のために、事故調査や事故防止活動に努めるとともに、「社会安全学」の理解増進に貢献しています。