6/25(火)関西大学社会安全学部×産経新聞「危機の時代」が開催されました

関西大学社会安全学部×産経新聞「危機の時代」(第6回)が6月25日(火)に開催され、「災害と都市交通 電車に閉じ込められたら」というテーマに基づき、林能成教授と元吉忠寛教授が登壇しました。

林先生は、「災害と都市交通 災害時に閉じ込めが起こるメカニズム」の題目で、ご自身が車両に閉じ込められた経験を踏まえ、長時間の車内閉じ込めが起こる原因や、津波が起きたときの避難などについて説明されました。
また、鉄道事業者の対応策として避難誘導マップや情報共有アプリが導入され、利便性の向上がみられる一方で、点検範囲・運転再開区間の優先度決定、他社線との連携など、事業者側にも工夫の余地があるのではないかと提言されました。

元吉先生は、「閉じ込め時に起きることとその対処法」の題目で、2018年6月18日に発生した大阪北部地震に関するアンケート結果を用いて、発生時の状況や回答から読み解かれる心理的傾向などについて説明されました。
また、鉄道会社による運転再開見込時間の案内について、「遅くなること」に対する乗客からのクレームが原因で情報を出すことを躊躇してしまう可能性もあると述べ、正しい情報を得るためには、乗客がクレーマーにならないことも必要であると強調されました。