4/22(火)関西大学社会安全学部×産経新聞「危機の時代」が開催されました

社会安全学部と産経新聞社がタイアップした連続セミナー「危機の時代」(全7回)が4/8からスタートし、4/22に第2回目が開催されました。今回も大勢の方にご参加いただきました。

第2回目は「組織を守る人・システム・法」というテーマに基づき、2名の社会安全学部教員が講師となり、中村隆宏教授が「ヒューマンエラーと製造物責任の事例から」との題目で、岡本満喜子准教授が「システムの中で起きた『ミス』を裁判所はどう評価したのか」との題目で、それぞれ講演を行いました。

中村教授からは、
①技術の進歩で便利になったが、便利さが人間らしさを無視して作られた場合は非常に危うい結果に繋がることがあるように感じられる。
②自分達の豊かさとは何なのか、を今一度考え直してみても良いのではないか。
との2つの提言がありました。

岡本准教授からは、
①技術の進歩はメーカー・消費者の双方にとってメリットもあればデメリットもあり、
これからの時代は世間や技術開発の流れが速いので、後追いで対応しても間に合わない
②メーカーは自社の作るものがどんなリスクをはらんでいるのか、ヒヤリハットの
事例を蓄積することでリスクの抽出と先読みを行い、あらかじめ予見するしかない
と思われる。
③消費者サイドも便利さを享受するにあたって、取り扱い説明書を事前によく読むなど、
安全をメーカーに任せきりにせず、自分で自分を守ることも考えるべきだろう。
との3つの提言がありました。

また講演後の産経新聞社現場記者とのディスカッションの中では、「餅や洗濯機などの具体的な事故事例と企業側責任」について事例や意見が出され、聴講者からも質問があり、充実したセミナーとなりました。

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