BERC 寄附講座「企業の社会的責任と消費者教育」第1回、株式会社アデランス

講義報告
2014年10月2日
関西大学社会安全学部
高野ゼミ3年 岸野拓磨


 2014年10月2日(木)5時限、社会安全学部「BERC寄附講座(担当:高野一彦教授)」において、株式会社アデランスCSR推進室部長 箕輪睦夫氏、及び同部 菅原和巳氏が来学されました。
CSR経営によって社会的価値を創造するとともに、企業業績の向上も実現するとういう従来のCSR概念とは異なった視点でCSR活動を推進しておられ、社会的課題を企業の技術とサービス(自社の強み)で解決することは、どの企業にも今後必要不可欠であることが理解できるような内容でありました。
 また、CSR活動が消費者のためだけでなく「見える化」や「戦略的CSR」によって、部署を越えた営業部門などへのモチベーションの向上やサポートに繋がることの重要性をお聞きすることができました。
これらのことから、就活を控える学生だけでなく、1回生や2回生にとっても有意義な時間となりました。講義テーマは「事業と一体化した戦略的CSR」であり、以下のような内容で構成されました。

1. アデランスの会社概要と主要ブランド
2. CSR活動の特徴
3. CSR活動の概要
4. アデランスの新たな動き
5. アデランスの海外での取り組み

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ベルク1-2.jpg 本年度から単位認定されることもあり、就職活動を控える3回生だけでなく、1回生や2回生も受講したため、一番大きな教室であるミューズホールは満員となりました。

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ベルク1-4.jpg  受講した学生はアデランス様のお話に大変興味、関心を持ち、質疑応答に対しても自ら主体的に取り組んでいました。

ベルク1-5.jpg  受講した高野ゼミの学生は以下のような感想レポートを書いています。

「アデランス様の感想を受けて」

  関西大学社会安全学部 高野ゼミ3年 衣笠百音

 アデランス様ではもともと作ってきたCSR活動を浮き彫りにさせてきました。それにより縦割りの会社が風通しの良い会社となり、社風の改善がなされてきました。また、CSR活動ではフォンテーヌ緑の森、新たな動きとしてAIU損害保険会社との連携などを行っておられます。特にフォンテーヌ緑の森ではウィッグを回収、それにこたえてくださったお客様にたいしてクーポンを発行し環境配慮につなげておられます。
AIU損害保険会社との連携では生命保険ではかけることのできなかったウィッグを損害保険のモノとしてつなげ、がん患者様への貢献をされています。これらの活動から、アデランス様のCSVの考え方のすばらしさを実感しました。お客様の視点に立つだけでなく、職員の家族まで配慮されておられ、この意義が企業に良い循環につながっていると思いました。今後も継続的にかつ、工夫がなされることを期待します。この度は、お忙しい中、私たち関西大学生のために貴重なご講義をしていただき本当にありがとうございました。心からお礼申し上げます。

「アデランス様のBERC寄付講座の感想」

関西大学社会安全学部 高野ゼミ3年 田口真衣

 病院内理美容室の開設(2011年~14年の間)にかつてのボランティアという思いを捨て、病院、患者さん、アデランス様の「winwinwin」をめざし開業されています。これをCSRのシンボルとしていると箕輪さんがおっしゃっており、本当に素晴らしいと思いました。また、この開設された病院の利益に伴ってその病院のシステムを向上していると聞き素晴らしいと思いました。公開ゼミ、寄付講座を受け、アデランス様の経営自体が非常に社会貢献のできるものであり、さらに様々な取組みをされていることを知りました。アライアンスや海外展開を通じ、新たな気づきを得るだけでなく、その"気づき"を行動へと移すアデランス様の経営方針はとても素晴らしいと思います。本日は貴重なお時間をありがとうございます。

以 上