東日本大震災緊急シンポジウム:永松伸吾 准教授の講演概要を掲載しました

3/30(水)に関西大学高槻ミューズキャンパスで開催する「東日本大震災に関するシンポジウム」におけるパネリストからの講演概要(各テーマごと)を掲載します。
講演概要は開催当日までに1日1テーマを予定に更新していきます。

③ 「 マクロ経済への影響と経済復興 」 永松伸吾 准教授

今回の東日本大震災は、経済的影響が極めて深刻である。それは物理的被害の大きさだけに起因するのではない。
東北地方沿岸部の生産施設の被災による様々な財の供給停止に加え、原子力発電所の被災は、長期的にも首都圏における電力供給を制約する可能性が大きい。
その結果将来的な成長が困難になれば、すでに先進国で最悪の公的部門債務を抱えた我が国の財政の破綻リスクが深刻化する。
経済の危機管理も強く問われる事態である。だが、現在それを嘆いても仕方ない。この逆境を打開するためには、これまでの政策の発想を根本から転換する必要がある。
このシンポジウムではそのいくつかを提案したい。
【その他の講演概要】
① 「 原子力発電所の被災とその影響 」小澤守 教授
② 「 巨大複合災害としての東北・関東大震災 」 河田惠昭 教授