芝井の目

関大生も二刀流

2019.01.01

 明けましておめでとうございます。
 昨年、メジャーリーグのア・リーグ新人王にエンゼルスの大谷翔平選手が選ばれ、投打にわたる二刀流が改めて注目されました。この大学にも二刀流に励む若者がおり、正月明けから始動します。
 例えば商学部4年の荒木隼人さんと法学部3年、黒川圭介さん、人間健康学部4年、河野貴志さんの3人組。いずれもサッカー部のレギュラー選手で昨年、荒木さんはサンフレッチェ広島、黒川さんはガンバ大阪、河野さんはギラヴァンツ九州に入団内定しました。3人とも部の自主的な勉強会の中心メンバーで、学部の単位を順調に取得しており、キャプテンの荒木さんは苦手科目「簿記」でも「秀」を獲得した努力家。こうしたサッカー部の取り組みは全国的にも珍しく、朝日新聞や読売新聞で大きく紹介されました。 
 この勉強会は正月明けにも開かれますが、他の部活生にも広がりつつあり、その一人がバスケットボール部員で法学部2年、西岡晃司さんです。レギュラー選手ですが、司法試験を目指し現在猛勉強中。今春の予備試験を受験します。できれば在学中に法曹資格を取るつもりだそうです。  
 女性で二刀流はシステム理工学部1年、島川睦望さん。流体力学を学び体液などの研究を通じて医療機器に生かすのが目標です。国内では難関の理系女子向け奨学金の試験に合格した彼女の別の顔は「一輪車競技の世界大会5位(女子ソロ18歳の部)」。ちなみにこの奨学金、合格者約100人のうち8人は関大のリケジョです。
 女性をもう一人。総合情報学部2年、久保まなさん。将来はメディアの仕事を目指し、いまどきの学生には珍しい読書家です。毎日新聞にも100行ほどの長文の記事を2回掲載してもらった実績もありますが、もうひとつの顔は女子モトクロスのプロ選手。山野の難コースをもの凄いスピードのバイクで突っ走る「世界で最もタフなスポーツ」のひとつです。昨年は国内ランキング5位。今年はチャンピオンを狙います。
 学部生や院生、留学生ら3万人の若者が、それぞれの夢に向かって走り出しました。