ごあいさつ

 関西大学第一高等学校・第一中学校は、大正2(1913)年4月、関西大学福島学舎で、関西甲種商業学校としてその産声をあげて以来、幾多の歳月を重ね、平成25(2013)年11月2日、創立100周年の節目を迎えることとなりました。
 関西甲種商業学校の設立目的は、「商都大阪にふさわしい若い商業人を育てること」にありました。戦争による激動の時代を経たのち、戦後の学制改革により、昭和22(1947)年4月に関西大学第一中学校、翌年4月に関西大学附属第一高等学校として新たなスタートを切りました。関西大学の併設校としてその建学の精神を受け継ぎ、「真理に立脚した正義と近代市民の生活に根ざした自由かつ進取な気風を標榜して、心豊かな、有為な人材を育てること」を根本に据えて、教育活動に取り組んでまいりました。
 現在の校名になった翌昭和28(1953)年に、第一高等学校が天六学舎より関西大学外苑(旧千里山遊園跡)に移転し、昭和32(1957) 年には、第一中学校が新たに竣工した扇形校舎に移転しました。そして、平成 7(1995)年に第一中学校を、平成10(1998)年には第一高等学校を男女共学化とし、新たな歴史を刻んでいくこととなりました。
 その長い歴史の中で「清い精神と高い気品」「自由溌剌なる精神」の校風を築きあげてまいりました。
 現在、第一高等学校、第一中学校は合わせて約2,000人の生徒を擁しています。これまでに27,000人以上の生徒が巣立ち、関西大学進学後も、学術・スポーツ・文化活動の中核を担い、多くの有為な人材を社会に送り出してまいりました。
 創立100周年の節目に際し、本校は、教育目標である「正義を重んじ誠実を貫く教育」を推進し、教育方針である「知育・徳育・体育の高度に調和した人間教育をめざす」ことをさらに推進していく思いを新たにしております。
 そして、次の時代の日本を見つめ、その変化に挑み、人が生きていくために必要な関わりである「人と社会」、「人と自然」、「人と人」という三つの大きな視点に立って新しい教育活動に取り組み、柔軟かつ迅速に「考動」するリーダーの育成をめざしていきます。

 平成25年5月

学校法人関西大学
理事長  池内 啓三
関西大学第一高等学校
関西大学第一中学校
校 長  橋本 定樹
関西甲種商業学校同窓会
代 表  木村 昌三
関西大学第一高等学校同窓会
代 表  小坂 圭一
関西大学第一中学校同窓会
代 表  関山 守洋
関西大学第一高等学校教育後援会
会 長  藤原 健史
関西大学第一中学校PTA
会 長  井上 朋彦