博物館情報庫

博物館情報庫

万津コレクション
2010.04.24

馬俑(中国 唐)

馬 俑(中国 唐)

ばよう(ちゅうごく とう)


 墳墓の副葬品としてつくられたもので、いかにも力強く堂々とした姿をした馬俑である。首を少し傾けたところに、職人の優れた造形能力と力量がうかがわれ、唐代の写実性の高さをみることができる。装着された実用本位の馬具も正確に表現されており、随伴する武官の乗馬であろう。
 東西交渉の盛んであった唐代、西域から多数の胡人(こじん)が中国を訪れたが、その姿は舞姫や武人、文官・女官の俑となって、馬俑などと組み合わされて墓室に収められた。