博物館情報庫

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民俗
2010.04.24

枕飾(朝鮮)

枕飾(朝鮮)

まくらかざり(ちょうせん)
 

 朝鮮時代に流行った枕の両端の面を飾るためのもの。布地造りの筒枕に籾殻(もみがら)・そば殻・藁・粟などを詰めて、その両端の小口をふさぐために利用された。
 人民の意志や、永遠、愛などの象徴的内容を文様で表しており、動物や植物などのほか多様な図柄や吉祥紋を描き、とても美しい。
 吉祥紋の代表的なものとしては、富・寿・喜・福などがあり、意味が深い漢字や単語が用いられた。
 枕飾りの付いた枕を、婚礼の時に揃える風習があった。