博物館情報庫
民俗
2010.05.01
首袋 パイワン族 (台湾)
くびぶくろ ぱいわんぞく(たいわん)
パイワン族(排湾族)は、台湾南部に広く居住している台湾先住民の中で三番目に人口が多い民族である。パイワン族の社会では、頭目の家系が強大な力を持っており、頭目を中心として「社団」と呼ばれる一つの社会的集団が形成されている。集落には一つの社団からなるものと、複数の社団からなるものがある。焼畑や定畑で粟、稗、黍、里芋や米等の栽培を行い、かつては首狩りの習俗があった。首狩りは、粟の収穫祭(マサルト)終了後や、五年祭と呼ばれるパイワン族最大の祖霊祭の際に、特に行われた。