博士課程前期課程(総合人文学専攻 文化共生学専修)
2015年度の専修科目(演習を伴う科目)を掲載しています。
前期課程
専修科目 |
教員氏名 |
文化共生学研究 |
柏木 治
澤井 茂夫
森 貴史
溝井 裕一
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文化共生学研究
最近、「共生」という言葉がマスコミ、企業、自治体で用いられ、これが現代のキーワードのひとつになっている。文化共生学ではヨーロッパと日本をフィールドにし、異文化理解、比較文化論、少数民族論、ジェンダー論、サブカルチャー論などから「文化」と「共生」の問題を研究する。具体的テーマはヨーロッパの「異教」とキリスト教の文化接触、ヨーロッパの共生思想、日本とヨーロッパの祭りの比較、魔女とジェンダー、移民や環境問題、EU問題、食文化、マナー論、リスク論など多様ですが、学生諸君の関心のある問題を特化したかたちで、ゼミを行う。
なお各教員の専門領域、著作目録、大学院の授業シラバスなどは、文化共生学専修オリジナルのホームページに掲載してありますので、そちらもごらんください。
文学部のホームページから簡単にアクセスできます。
【担任者および研究テーマ(概要)】
■柏木 治 教授: フランスを中心とするヨーロッパ近代の文化イデオロギーの研究
ヨーロッパ近代、とくにフランス革命以降の社会風俗、外国人嫌悪、異国感情、他者意識などをテーマとし、文芸やジャーナリズムの言説の分析をとおして、ナショナリズムや植民地イデオロギーの展開、さらにはそれらと今日の移民問題との関係を研究している。
quercuskansai-u.ac.jp
■澤井 茂夫 教授: 異文化接触論と風俗文化論の観点から、文化共生を考えてみる。
具体的には以下の通りである。 @異文化接触の精華としてのイタリア・ルネサンスの研究、 Aキリシタン宣教師との接触による、日欧の文化比較、 Bルネサンス時代(250年間)の南欧・西欧(伊・仏・独・西・蘭・英)の風俗(服装・インテリア・食文化など)の変化の研究、C文字通り「文化」とは何かを、近世(early modern/17世紀前葉)までの時代範囲で考察してみる。
ezn04413nifty.com
■森 貴史 教授: ドイツ文化論、ヨーロッパ紀行文学
英米のカルチュラル・スタディーズとは一線を画するドイツの文化研究理論の実践による日本の現代文化・サブカルチャー研究や、17、18世紀ヨーロッパで書かれた紀行文学、探検航海記、ユートピア文学の文化史・時代史的視点による研究。
tmorikansai-u.ac.jp
■溝井 裕一 准教授: ヨーロッパ民間伝承、西洋文化史、人と動物の関係史
ヨーロッパの民間伝承を中心に、その底流にある世界観、異界観、ジェンダー意識などについて考察を展開している。最近は、「人と動物のかかわり」を手がかりとしつつ、東西文化を見なおすとりくみを精力的におこなっている。
y_mizoikansai-u.ac.jp
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