博士課程前期課程(総合人文学専攻 日本史学専修)
2015年度の専修科目(演習を伴う科目)を掲載しています。
前期課程
専修科目 |
教員氏名 |
日本古代中世史研究 |
西本 昌弘
原田 正俊
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日本近世近代史研究 |
大谷 渡
小倉 宗
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考古学研究 |
米田 文孝
|
民俗学研究 |
黒田 一充
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伝統文化学研究 |
森 隆男
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後期課程
専修科目 |
教員氏名 |
日本古代中世史 |
西本 昌弘
原田 正俊
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日本近世近代史 |
大谷 渡
|
考古学 |
米田 文孝
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民俗学 |
黒田 一充
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東洋史 |
新谷 英治
森部 豊
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西洋史 |
朝治 啓三
芝井 敬司
中村 仁志
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日本古代中世史研究
当研究では2名の専任教員と1〜2名の外来講師が分担して、演習と講義を実施し、受講生の指導にあたる。前期課程の演習では受講生の研究テーマに即して報告と討論を中心とする指導を行い、後期課程の演習では博士論文の準備・作成に向けた指導を行う。講義では第一線の研究者が最新の研究成果を講述する。西本は古代政治史・対外関係史、原田は中世仏教史・社会史を専門とするが、専門分野外の領域でも幅広く大学院生を受け入れ、古代中世史の各分野において多彩な大学院生の研究活動が行われている。また、古代史研究会・中世史研究会などの自主的な研究活動も盛んである。
【担任者および研究テーマ(概要)】
■西本 昌弘 教授: 古代の儀式と年中行事、東アジア対外関係史、古代の都城と寺院
古代の儀式・年中行事を『内裏式』『新撰年中行事』などの儀式書・年中行事書をもとに解明。5〜7世紀の日本史を東アジア史の中で考察。飛鳥・藤原京から長岡・平安宮にいたる王都・王宮・寺院の歴史を政治・社会の動きの中に位置づける。
mnisimot
kansai-u.ac.jp
■原田 正俊 教授: 日本中世史・日本仏教史・東アジア文化交渉史
日本中世における国家・社会と宗教の関係についての研究。さらに、日本列島内にとどまらず、東アジアの文化交渉のなかで日本の仏教・宗教・文化がどのように展開したのかについて研究を進めている。この他、妖怪と社会、女性と仏教などの研究もある。
msharada
kansai-u.ac.jp
日本近世近代史研究
当研究では、近現代史の演習と講義を大谷が担当し、近世史を小倉が担当している。講義科目のいくつかは、特色ある専門研究との関連で学外の講師にも担当してもらっている。前期課程での演習では、各自の研究テーマの設定、及び修士論文作成に向けての指導を行っている。後期課程では、博士論文作成の指導を行っている。研究会活動も充実させ、大学院生の研究進展に役立てている。
【担任者および研究テーマ(概要)】
■大谷 渡 教授: 明治維新から現代に至るまでの日本の社会と文化に関する史的研究
近現代日本の社会文化史。ジャーナリズム・文学・教育と社会思想。宗教と民衆思想。大正リベラリズムと戦後民主主義。戦争の時代を人びとはどう生きたのか。日本と台湾の近現代史とアジア。近代大阪の都市と農村等々について、幅広く研究に取り組んでいる。
wohyathi
kansai-u.ac.jp
■小倉 宗 准教授: 江戸時代の政治・法と社会に関する研究
日本近世において関東と並ぶ主要地域であった上方(畿内近国)を主なフィールドに、江戸幕府の支配(政治・法・軍事)とその機構について研究している、また諸藩の政治と法、上方地域の社会にも考察を進めている。
tt-ogura
kansai-u.ac.jp
考古学研究
当研究の演習では、特定の時代や地域に限定されず受講生各自が研究課題を設定し、実証的研究に立脚した成果の発表や討議などを行うことを通じて実体化する。講義では、日本や中国を中心とした最新の調査研究成果の紹介を通じて、受講生の研究課題に資することを期している。考古学研究室では野外調査の実施や研究成果報告書の刊行をはじめとした共同作業を行い、専門的知識や技術の深化・獲得を促進する。最近では、奈良県飛鳥地域や岐阜県海津市域における測量・発掘調査や、インド共和国の石窟寺院の踏査などを実施している。また、教員・卒業生・学部生を含めた月例研究会や分野別研究会、文献講読などの研究活動も活発である。
【担任者および研究テーマ(概要)】
■米田 文孝 教授: 日本考古学、南アジア考古学、博物館学
日本考古学では古墳時代や飛鳥時代の、南アジア考古学では仏教遺跡や石窟寺院の調査研究を中心に実施し、古代社会の復元を試みている。考古学研究室での協働を通じて、将来的に学生諸君が専門職として活躍できる調査研究力の涵養と、実践力の獲得を目標にしている。
yoneda
kansai-u.ac.jp
民俗学研究
民俗学では、家族と親族・生業・衣食住・伝統工芸・民具・人生儀礼・信仰・年中行事・芸能・口承文芸などのさまざまな伝承資料を集め、その歴史・分布・機能や文化伝播などの問題について考える。フィールドワークによる祭りや生活文化などの現地調査はもちろんだが、古代・中世の文献資料、近世・近代の地方文書の収集や読解も必須であり、両者をあわせた研究によって生きた文化の総合的な理解を深めたい。
前期課程の演習では、受講生の研究テーマに応じた文献の購読や史料解釈の指導を行ない、講義課目では個別テーマの最新の研究成果をもとにした講義が行われる。さらに後期課程では、学位論文作成に向けた指導に力を入れている。
【担任者および研究テーマ(概要)】
■黒田 一充 教授: 日本民俗学・庶民信仰史 とくに日本各地の祭りや民俗信仰の研究
民俗学は、村や町などの共同体が、世代をこえて伝えてきた生活や文化を研究対象としているが、とくに祭祀や信仰を中心に、儀礼や組織を歴史的な視点から研究している。祭りや民俗行事の現地調査とともに、地元の記録や文書類を使った分析を試みている。
kurodaka
kansai-u.ac.jp
伝統文化学研究
当研究では、日本の伝統文化を文化遺産としてとらえて、価値を再発見するとともに活用を視野に入れた研究を進める。対象となるのは、日本の多様な有形・無形の文化財である。森(文化遺産学、住文化論)が博物館の勤務経験を活かしながら、意欲ある大学院生を受け入れて指導している。なおフィールドワークを重視しており、院生の調査活動に同行することもある。また夏季には他大学等との合同調査も行っている。博物館の学芸員など幅広い分野で活躍できる専門家を養成したいと考えている。
【担任者および研究テーマ(概要)】
■森 隆男 教授: 文化遺産学―身近な伝統文化の探求と活用、博物館学
衣・食・住など生活に直接関わる文化や民俗芸能等を文化遺産としてとらえ、活用を視野に入れた研究を展開している。とくに住まいの構造や変容の視点から具体的な事例を検証し、住まいの意味さらに社会との関係を問う住文化論の確立を目指している。
tak-mori
kansai-u.ac.jp
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