博士課程前期課程(総合人文学専攻 英文学専修)
2015年度の専修科目(演習を伴う科目)を掲載しています。
前期課程
専修科目 |
教員氏名 |
英文学研究 |
橋 美帆
干井 洋一
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米文学研究 |
谷口 義朗
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英語学研究 |
Fred Einar Anderson
岩田彩志
鍋島弘治朗
Mary Goebel Noguchi
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後期課程(英文学専修)
専修科目 |
教員氏名 |
中世及近世英文学 |
干井 洋一
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近代英米文学 |
James Kirwan
橋 美帆
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英語学 |
Fred Einar Anderson
岩田彩志
鍋島弘治朗
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英文学研究
前期課程では、中世、近世、近代および現代における英文学とその背景をなす文化に幅広く眼を配り、その知識を習得すること、併せて文化を含めた文学研究の方法論を理解することを目標とする。中世からルネッサンス、古典主義の時代を経て、ロマン主義にいたる時期の文学と、近代・現代のグローバル化した<世界の文学>としての英国文学をその背景の文化とともに研究する。後期課程では、具体的テクストの読みと解釈の徹底した訓練を行い、広く英文学、英国文化の本質を理解する能力を養成する。さらに、テクストの十分な読みと理解の上に立って、研究テーマを独自に発見し、現代の研究、方法論の動向を見すえ、そのテーマを深化させ学位論文の形に発展させるよう、個別具体的な指導が行われる。
【担任者および研究テーマ(概要)】
■橋 美帆 教授: 19世紀以降の英語圏詩文学
19世紀ではブラウニング夫妻、ロセッティ兄妹、ホプキンズ等の英国詩人を、20世紀ではパウンド、プラスなど英米両国で活躍した詩人を、主に研究している。あわせてマザーグース等の児童文学や、日英女性詩人の比較も研究対象としている。
mihokansai-u.ac.jp
■干井 洋一 教授: 英国初期小説・短編小説・文学理論
文化と社会という大きなコンテクストの中で作品を捉える訓練を行うとともに、文学理論の基礎を身につけることを推奨している。優れた研究論文を完成させるには研究テーマを掘り下げるとともに、そのテーマに最も適した理論的枠組みを用いることが重要である。
hoshiikansai-u.ac.jp
米文学研究
英文学とその背景にあるヨーロッパ文化の伝統が、アメリカ大陸の独自の風土と反応して重厚な表現が生み出された。それがアメリカ文学だ。前期課程では、この精神性と文化の密度のもとにテクストを丁寧に読む。ホーソーンやメルヴィルなどアメリカ・ルネサンスを中心にした19世紀末迄の文学と、フォークナーやヘミングウェイ、モリソンやオースターなど20世紀以降の作品の表現空間を経験しながら、アメリカ文学、文化の特質を教養として総合的に学ぶ場を提供する。併せて文体や言語の意味の重層性、表象、構造、物語りの手法、アメリカ史のもつ先進性など批評理論や語学も含めて多様な角度から分析し、各自の批評方法を確立する。後期課程では前期課程の基本的な訓練をもとに、学位論文を射程に置いて精緻な<読み>の作業を徹底し、アメリカ文学を独自の角度で掘り下げる。
【担任者および研究テーマ(概要)】
■谷口 義朗 教授: アメリカ文学、特にWilliam Faulkner(1897-1962)の作品研究
William Faulknerは生まれ故郷のアメリカ南部ミシシッピ州の田舎の町を題材にして普遍的な世界を描こうとした。その小説的な表出が架空の「ミシシッピ州ヨクナパトーファ郡」である。そのようにして生み出された彼の小説世界の主題と技法を探るのが研究テーマである。
tyoshirohotmail.com
英語学研究
英語学研究では、一般言語学、認知言語学、社会言語学、語用論、言語学史、英語史、英語文献学、英語教育論および、日英語対照言語学の諸分野にわたり包括的な研究を行う。前期課程では、(1)古代から現代に至る英語の歴史的成立過程について各時代を代表する文献資料に基づいて、通時的研究を行う。(2)言語学理論の語学教育への応用を視野に入れた英文法研究および日英語の比較対照研究を行う。(3)メタファーを中心とした認知言語学の諸概念を学ぶ。(4)英語教育を歴史的・国際的視点に基づいて再検討し、新しい英語教育のあり方を問う。後期課程では、上記の研究内容をさらに深めつつ、認知言語学、社会言語学および比較・対照言語学を中心とする研究を行い、学位論文を視野に入れた指導を行う。
【担任者および研究テーマ(概要)】
■Fred Einar Anderson(F.E.アンダーソン) 教授: 社会言語学、言語人類学の観点から見た様々な現代言語問題
Language socialization(言語獲得・修得と文化的価値観の相互影響を探る分野)、World Englishes(国際英語の多様性、使用、教育)、異文化コミュニケーション、少数言語での教育などについて研究を進め、指導を行っている。
fredkansai-u.ac.jp
■岩田 彩志 教授: 英語学・語彙意味論
構文理論の枠組みを用いながら、特に英語動詞の項構造を中心とした研究を行なっている。
**kansai-u.ac.jp
■鍋島弘治朗 教授: 認知言語学・メタファー
意味に注目した言語学、認知言語学を中心に、アーティファクト、インタラクション、メタファー、文法、脳の仕組みなどを研究している。
spiralcricketgmail.com
■Mary Goebel Noguchi(野口メアリー) 教授: 社会言語学
英語と日本語に関連のある社会言語学を幅広く研究している。特にバイリンガリスム、言語とアイデンティティ、日英語比較論、プラグマティクス(語用論)、文化やジェンダーによるコミュニケーションの違いを中心で研究を行っている。
mnoguchikansai-u.ac.jp
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