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関西大学大学院 理工学研究科長 山本秀樹

理工学研究科への誘い理工学研究科への誘い

関西大学大学院 理工学研究科長 山本秀樹

以下の文章は理工系の学部に所属される学部学生の方を念頭に置いたものです。皆さんは、3年生までに多くの講義科目と実習・演習を履修し、最後の1年間は卒業研究に没頭されることになります。すなわち、3年生までに学んだ基礎および専門知識と実習によって獲得した基本的技術を下敷きにして、最後の1年間は特定の研究室に所属し、先端の研究課題に取り組むことになります。研究することの面白さや奥深さに気付く人も多いと思います。大学院とは、この面白さ・奥深さをさらに発展するために存在する教育機関です。
関西大学の理工学研究科を含めて、日本の大学院の教育システムは欧米と大きく異なっています。欧米の大学院では猛烈な詰め込み教育が行われています。講義・演習が主体であり、膨大な宿題まで出されます。これに対して日本の大学院では、修了に必要な単位数がきわめて少ないため、時間割の上では空き時間が多くなります。このように空き時間が多いのは、研究活動に十分な時間を割いてほしいからです。

日本では大学院進学直後に指導教員から研究課題が与えられます。教員と相談の上で研究課題を決めることもよくあります。講義以外の時間には、課題を解決するのに必要な文献の検索、文献の詳読、実験、データ整理、教員とのディスカッションなどを行います。実験の多くは、失敗の連続になるでしょう。しかし、多くの失敗を繰り返す中から、課題解決の方法が見えてきます。学会発表、論文作成、投稿という段階に進むことも稀ではありません。大学院修了時には、自分が携わった研究課題に関して簡単なレビューを執筆できるほどの知識が身につき、さらに様々な研究手技、プレゼンテーション技術、論文作成能力を獲得できているはずです。

このような日本の大学院教育システムは徒弟制度といわれ、指導教員の能力による影響がきわめて大きくなります。指導力に問題のある教員では務まらないシステムであるため、批判の的にもなっています。しかし、幸いなことに、関西大学理工学研究科の所属する教員の指導能力はきわめて高いと断言できます。修士論文として提出されたもののほとんどが、学会発表や学術専門誌掲載に至っていることがその証拠です。有能な教員が課題解決のために適切なサポートにあたることを保証します。また、ヨーロッパをはじめとする海外の大学との間に様々な協定を結んでおり、在学中に留学することも可能です。
未知の課題に取り組み、必死になって解決する努力は、将来の糧になります。関西大学理工学研究科で充実した時間を過ごそうではありませんか。