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【報告】市民向け公開講座「2022年度 第1回・関西大学東京泊園塾」を開催しました!(10月29日)

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◆実施内容はこちら

10/29(土) 13:00~「2022年度 第1回・関西大学東京泊園塾」を開催しました。

対面形式にて行い、33名の方が東京センターにお集まりくださいました。

テーマは「難波・大阪のはじまりは、この台地から-難波宮と大阪天満宮-」です。



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〇第1講〇

大阪歴史博物館 学芸員の村元 健一先生より「大都市に埋もれた古代宮殿-難波宮」と題して講演いただきました。

・7世紀の飛鳥時代に孝徳天皇によって造営された「難波長柄豊崎宮(なにわながらとよさきのみや)」。
 奈良・飛鳥宮の地を離れ、なぜ難波に都を置いたのか?

・上町台地の北端(当時は岬上の地形の突端)にあった「難波津」という地理的重要性とは?

・これまでの王宮と一線を画する先端的設計と、中国宮城からの影響。
 「大化改新」で天皇中心の中央集権的国家を作る過程のなかで、難波宮が果たした大きな影響とは?

・長年所在地不明のままであった難波宮の調査発掘が行われたのは戦後に入ってから。
 生涯を賭して研究に力を注いだ山根徳太郎博士の功績無しには語れない。



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古代ロマンを掻き立てられるお話に、会場の皆さんは興味深くメモをとられていました。

国際交易の中心として栄え、海を渡って中国や朝鮮半島から様々な文化がもたらされた日本の中心地。

異文化の交流と発展の礎となった難波宮は、まさに今の大阪の原型といっても過言ではないのかと、個人的に感じました。

皆さま、大阪に旅行される際は、ぜひ大阪歴史博物館にお立ち寄りください!



〇第2講〇

関西大学名誉教授の髙橋 隆博先生より「大阪天満宮の歴史と天神祭り」と題して講演いただきました。

・菅原道真公をお祀りした神社で、大阪市民からは「天満の天神さん」と呼ばれ親しまれる大阪天満宮。

・みやこを震撼させた道真の「怨霊」。彼の為政者としての影響力と、死後の畏怖

・日本三大祭りの一つ、天神祭。前日の鉾流し神事に始まり、その「神霊」を御迎えにいく「陸渡御」「船渡御」。

・大阪天満宮が創祀されたのはいつか?鍵を握る「渡辺党」と天満宮との密接な関係とは?

・境内の石碑に刻まれていた藤原敦基(ふじわらのあつもと)の漢詩。彼は果たして誰に同行していたのか?



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実際に現地に赴き、インタビューや資料収集に拘ってこられる研究スタイルで有名な髙橋先生ですが、実は今回の講演にむけ、天満宮創設の謎を探るべく、連日足を運んでおられたそうで、レジュメ資料が出来上がったのが前日夜の10時半だったとのこと!

参詣者に横目で見られながらもフィールドワークに没頭されたエピソードなど聞くにつけ、先生の熱意やお人柄が伝わってくる、そんな心温まるご講演でした。



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ご登壇いただきました講師の先生方、そして参加者の皆様、どうもありがとうございました。



次回「東京泊園塾」は12/10(土) に文武両面から大塩平八郎の軌跡をたどります。

詳細はこちら

どうぞご期待くださいませ。



°˖✧˖°✧実施内容°˖✧˖°✧

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大阪の中央部を南北に走る丘陵(上町台地。長さ12km、標高1025m、幅23km。北端が大阪城、南端は住吉大社)は、大阪の歴史を語る宝庫です。

この地に孝徳天皇が遷都し、以後150年間、宮殿群は存続しました(難波宮)。

難波宮の実相を探り、その前身がこの台地上にあった大阪天満宮の歴史と祭礼を紹介します。



>>>お申込みはこちら<<<



<講座概要>

■日 時: 20221029日(土) 13001515 (受付開始1230

■会 場: 関西大学東京センター

 〒100-0005  東京都千代田区丸の内1-7-12 サピアタワー9

■定 員: 120名

(新型コロナ感染症の感染状況により変更する場合がございます)

■受講料: 無料

■主催・お問い合わせ:関西大学東京センター

 電話 03-3211-1670/メール ku-tokyo@ml.kandai.jp

************************************

<プログラム>

【第1講】13:00~14:00「大都市に埋もれた古代宮殿―難波宮」

大阪歴史博物館 学芸員/村元 健一 氏 

大阪市の地下には難波宮という古代の宮城の遺跡が眠っています。

遺跡は飛鳥時代と奈良時代の2時期からなります。

飛鳥時代の難波宮は、孝徳天皇と「大化改新」を考える際に欠かすことのできない資料です。

また平安宮にいたる古代日本の宮城の原型といえるものです。

今回は最新の調査成果も紹介しつつ、難波宮の魅力をお伝えします。

【休 憩】 14:00~14:15

【第2講】14:15~15:15 「大阪天満宮の歴史と天神祭」

関西大学名誉教授/髙橋 隆博 氏 

菅原道真が藤原時平によって大宰府に左遷させられる途次、孝徳天皇が難波長柄豊崎宮を造営した際、その西北に祀った大将軍社に参詣します。

道真の死後、その社の前に七本の松が生え、霊光を放ったという奇譚が都に伝わり、村上天皇の勅令によって天満宮が設立されます。

天満宮の成立と天神祭の起源に迫ります。  

>>>お申込みはこちら<<<



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