2024スナイプ級ジュニア世界選手権が2日から7日まで、アメリカ・マイアミのココナットグローブセーリングクラブで行われ、本学ヨット部の河野大陸(人間健康学部2年)・福永晃志(システム理工学部2年)組が18位、赤松佑香(商学部2年)・江見亜香里(同志社大学3年)組は20位でした。
<関連動画(関西大学KAISERSオフィシャルチャンネル)>
・【関大ヨット】2023年度関西学生女子ヨット選手権:国際スナイプ級で赤松・佐田が連覇!関大の総合2連覇に大きく貢献
世界各国から46チームが参加し、全9レース行われて河野・福永組は第1レースで5位と好発進しましたがトータル140で18位(日本3位)、赤松・江見組がトータル147で20位(同4位)となりました。
本学から出場した3選手のコメント(抜粋)は以下の通りとなっています。
※3選手のコメント全文(レポート)は、下記のPDFをご覧ください。
〇河野大陸(人間健康学部2年):
人に多大なるご支援を賜り、誠にありがとうございました。多くの方々によるサポートによって今回の世界大会に出場することができました。結果としては 1 8 位という不甲斐ない結果 で終わって しまいました。初日は7位で終えることができていましたが、海外選手の速さに圧倒されてしまいました。今まで行ってきたセーリング技術を出し切ることはできたと思っていますが、海外選手はフィジカルと戦術面の両方に長けていてスタートが日本のレースに比べてスタートラインが高く、自分の出たい場所をキープする能力が必要でした。
ヨットはスタートがとても重要で、その後の展開がスタートによって大きく変わってきます。海外選手はその能力が とても高くスタートで負けてしまう場面がありました。上手くスタートすることの出来たレースもあったので、その経験を日本のレースでも実践することができるように励みたいと思います。スピードは海外選手に劣ることなく戦うことができていたと思いましたが、風が強い際に波に対してのアクションや動作などがまだまだ劣っていると感じることができました。スピードを感じる部分は人によって異なりますが、私は舵を握る役職についているので船のスピード感覚を一番に感じ取ることができます。スナイプ級という今回出場した艇種はあまり スピード差がないことで有名ですが、 今回優勝したアメリカの選手はとても速く、すべての技術がとても高いレベルまで引き上げられていました。今回のレースを経験したことで、私の目指すべき高みを学ぶことができました。
〇福永晃志(システム理工学部2年):
初日を含めて毎日我々日本チームはどこのチームよりも早く出艇をし、レースエリアで練習を始めました。他の選手が続々とレースエリアに揃い出しいよいよレース開始の時間となりました。46艇がレースエリアに集まり自身の心境としてはやや緊張があったものの何より印象に残っていることは、我々関西大学体育会を表すKAISERSの文字が入ったメインセールが何よりも目立っていたことです。この時KAISERSの一員であることを誇らしく思うと同時に良い順位を取ることでKAISERSの名を各国の出場選手のみならず、運営してくださる方々も含め世界にアピールできるチャンスだと思いました。
実際に1レース目で5位となり、良いスタートダッシュを切ることができ、優勝や入賞もできるのではないかという思いもありました。しかし、現実は甘いものではなく2レース目で22位、3レース目では13位となったものの、そこからは強風のコンディションが続き明らかなスピード負けをするなど20位前後を取り続けてしまう結果となり思うように成績を伸ばすことができませんでした。そこには、フィジカル面のみならず大きな技術の差もありました。今後はこの大変貴重な経験をさせていただいたことに心から感謝するとともに必ずや自身の成長の糧として、残り2年間のヨット部での生活を過ごしてまいります。
〇赤松佑香(商学部2年):
昨年の全日本女子インカレに引き続き、今回は3名でこのクラウドファンディングを設立することになり、たくさんのメディアに取り上げていただきました。 私の地元である和歌山でのテレビ番組・ラジオ番組の出演や新聞掲載、その他にもたくさんの方々がSNSでの発信をしてくださりました。この活動を通じてたくさんの方にヨット競技というものを知っていただくことが出来たことも大変うれしく思います。多くの方のご協力のお陰でたくさんのメディアに掲載していただき、これまでにない貴重な経験をすることができました。本当にありがとうございます。
レース内容は悔しいことが多かったですが、同時に多くのことを学ぶことができました。今回の遠征で他大学との交流含め、国を超えた友達作りができたことがとても良い経験となり、今後も繋がりを大切にしていきたいと感じました。最後に、今回一緒にペアとして参加してくださった江見亜香里さんはじめ、ご支援してくださった皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。このような経験は大人になっても一生の宝物だと思います。
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18位となった河野・福永組=関西大学ヨット部提供
スナイプ級ジュニア世界選手権に出場した(左から)福永、赤松、河野=関西大学ヨット部提供
レースの様子=関西大学ヨット部提供
2024スナイプ級ジュニア世界選手権結果(2024 Snipe Junior World Championship Preliminary Cumulative Results)
https://yachtscoring.com/event_results_cumulative.cfm?eID=16009