テニスの4大大会初戦「全豪オープン」本戦が16日にオーストラリアのメルボルンパークで開幕しました。その全豪オープンに今年から新設された『聴覚障がい(DHoD)国際トーナメント』は大会2週目の後半となる27日から3日間開催されますが、その大会に関西大学テニス部OGの喜多美結(化学生命工学部4年)がシングルスとダブルスに出場します。
<関連情報>
・テニス全豪オープン2023「聴覚障がい(DHoH)国際トーナメント」スケジュール
喜多は関西大学KAISERSオフィシャルチャンネルの単独インタビューに応じ、「しっかりとボールを追いかけて、出場するからには優勝したいと思っている。全豪オープンに出場できるのは最初で最後になるかもしれないという気持ちで会場の雰囲気も楽しみたいと思う」と全豪オープン出場への意気込みを語りました。=上記動画=
<関連動画「関西大学KAISERSオフィシャルチャンネル」>
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自身の最大の目標としていた昨年5月のブラジルで行われたデフリンピックでは、テニスの日本代表として出場することになっていました。しかし、同協会がテニス競技の選手を派遣しないことを決め、喜多は希望を失いかけていました。
そんな失意の中で得たテニス4大大会からの招待状に「グランドスラム(4大大会)の1つに難聴者の大会が新しくできる。世界って(障がい者への理解が)早いんだなと思った」と、日本に比べて海外はダイバーシティ(多様性)が進んでいることを感じたと言います。
昨年10月に全豪オープン主催者側から本大会の招待をメールで受け取った聴覚障がいテニスの世界ランキング2位の喜多は、自身のテニス競技の集大成と位置付けて大学での研究活動が多忙の中で全豪オープンへの出場を決断しました。
全豪オープンは、今年から新たに聴覚障がい選手と知的障がい選手の国際トーナメント大会を新設し、喜多ら障がいを持つ世界のトップ選手を招待しています。
全豪オープントーナメント最高責任者のクレイグ・タイリー氏は「テニスは信じられないほど誰もが楽しめるインクルーシブ(包括的)なスポーツで、それはどのような人々も参加できるようにするという私たちが年中行っている仕事の中で最も重要な部分です」と話しています。
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全豪オープンへ出場が決まりガッツポーズを見せる喜多
【参考・英語】AO 2023 to serve up first ever All Abilities Day
https://ausopen.com/articles/news/ao-2023-serve-first-ever-all-abilities-day