KAISERSのみなさん、KAISERSファンのみなさんが体育会活動を通して、社会に必要なスキルを身につける講座です。
チームの目標を達成するために必要なスキルは社会でも必要とされるスキルです。ソーシャルスキルを身につけ、目標を達成し、社会でも活躍できる人材に成長できるように役立てて下さい。
第12回目は、人との交流(社会活動)の参考になる情報として、心理学的な知識をお伝えします。人との交流がなければ心は枯れたような状態になり、精神的な病気になることや、社会的に望ましくない行動をしてしまう可能性が高くなります。人と良い交流ができるための情報として、今回は、交流分析の『ストローク』について紹介します。
<前回の講座>
・KAISERSのソーシャルスキル講座 その11〜 コミュニケーション(注意や反対意見編) 〜
ソーシャルスキルは社会で人間関係を築くために必要なスキルです。知識をつけて、繰り返し取り組むことで、身につけることができます。
チームの信頼関係やより良い組織を築くために、また応援されるKAISERSを目指すためにもしっかりと身につけておきましょう!
【ストロークとは】
ストロークとは人との接触で得られる刺激のことを言い、心に必要な栄養と考えられています。心の栄養が足りなくなると、寂しいと感じたり、自分の存在価値が感じられず自分なんて居ても居なくても変わらないなどの考えになったり、心のバランスを崩してしまいます。その結果うつ病などの精神的な病気になったり、他者を攻撃したり、自分を攻撃したりなど社会生活を送るのが難しくなる可能性があります。
ストロークにはプラスとマイナスがあり、プラスは相手に愛情を与えたり褒めたりするような心が満たされる交流で、マイナスは相手を批判したり攻撃したりするような交流です。
プラスのストローク
・子供の頭をなでる
・子供をハグする
・「ありがとう」と伝える
・相手が成長したところや長所を伝える
など
マイナスのストローク
・子供を感情的に怒る
・暴力をふるう
・批判をする
・無視をする
など
相手にプラスのストロークを与えると、相手からもプラスのストロークが返ってくる可能性が高いです。相手を批判したり攻撃をしてマイナスのストロークを与えた場合は相手からプラスのストロークが返ってくることは難しいです。でも、喧嘩などしている場合や感情的になっている場合はマイナスの交流になっていることがあると思います。また、自分自身が人と関わるときの癖でマイナスのストロークを与えている可能性があります。
また、人は誰とも交流せずにストロークに飢えた状態になると、怒られるような言動をし、マイナスのストロークでさえも無意識に求めて行動してしまいます。子供が寂しいときに怒られるような行動をとることなどです。お互いに心の栄養が満たされていくようにプラスのストロークの交流ができることが望ましいです。
例1)もっと指導して欲しい
プラスのストローク
いつも指導して下さってありがとうございます。今まで以上に指導してもらえるように、練習をもっと頑張ります。
マイナスのストローク
なんで指導をしてもらえないんですか。
声をかけられても不機嫌そうな顔をする。
例2)部員と仲良くなりたい
プラスのストローク
積極的に笑顔で挨拶をする。
自分から積極的に声をかける
マイナスのストローク
寂しそうな態度をして、かまってくれるのを待つ
練習中に騒ぐなど、怒られるような行動をとる
相手の嫌がるような言動をする
★スポーツアドミニストレーター(SA)からのアドバイス★
マイナスのストロークの交流は、その時はストロークがもらえ心に刺激が与えられますが、その後とても嫌な気持ちになり、心がさらに飢餓状態になってしまう可能性が高くなります。プラスのストロークの交流をすることで、心が満たされ、精神的にも成長ができます。自分を認めることもできます。
プラスのストロークを交流できるように心がけていきましょう。
次回は物事に対して違う視点をもてるようになる『リフレーミング』について伝えます。
次回もぜひ見てください。
KAISERSで結果を出せるチーム作りをし、社会で活躍できる人材に成長していきましょう。
卒業後も活躍し必要とされる人を目指して!
KAISERS Talkポスター
KAISERS Talkについて(メンタル強化講座アーカイブや開室予定など)
https://www.kansai-u.ac.jp/sports/kaisers/kaiserstalk.html