東京オリンピック2020空手女子形が8月5日に東京・日本武道館で行われ、本学OGで世界ランキング2位の清水希容選手(2015年度文学部卒=ミキハウス)は決勝で同1位のサンドラ・サンチェス選手(スペイン)に27.88対28.06の僅差で敗れたものの、空手日本勢で第1号となる銀メダルに輝きました。
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本学現役生および卒業生での夏季五輪メダリストは、1932年のロサンゼルスオリンピック陸上男子三段跳で銅メダルを獲得した大島鎌吉氏(1933年度法文学部卒)、1964年の東京オリンピックレスリンググレコローマンスタイル・バンタム級で金メダルを獲得した市口政光氏(1961年度文学部卒)、1968年のメキシコシティ五輪サッカーで銅メダルを獲得した湯口栄蔵氏(1967年度卒)以来4人目の快挙となります。
「予選よりもどちらかというとリズムであったり自分が練習していたところがちょっと自信を持っていなかったわけではないけど、焦ってしまったというか、予選よりも足場がふわついていた部分があるかなというふうに思ったので、もうちょっと予選みたいな感じで気持ちが出せたらよかったなという気持ちはある」と決勝後のNHKテレビインタビューに答えた清水選手。「やっぱり本当に申し訳ないという気持ちで、たくさんの人たちが応援してくださっていたのに勝てなかったというのは本当に申し訳なかったなと思います」
2度の演武を披露する予選ラウンドで、清水選手は世界空手連盟の公認リスト102種類の中から「オヤドマリノパッサイ(親泊の抜塞)」と「スーパーリンペイ(壱百零八手)」の2種類を選択。出場10選手中で唯一の28.00点(30点満点)をたたき出すなど平均スコア27.70をマークして予選トップで準決勝進出。
準決勝では2018年アジア大会決勝で初披露して大会2連覇を達成した「チバナクーシャンクー(知花公相君)」を見せた清水選手は、3人のグループ唯一の27点台となる27.86をマークして決勝進出を決めました。
決勝戦では得意の「チャタンヤラクーサンクー(北谷屋良公相君)」で勝負した清水選手。奇しくもサンチェス選手と同じ形同士の対決となりました。力強さとスピード感あふれる演武を披露した清水選手でしたが、惜しくも僅差で敗れました。
東京五輪空手女子形で銀メダルを獲得した清水選手(写真は、関西大学時代=関大スポーツ編集局提供)
本学千里山キャンパス東体育館内に展示されている関西大学オリンピアン