KAISERSのみなさん、KAISERSファンのみなさんが体育会活動を通して、社会に必要なスキルを身につける講座です。
チームの目標を達成するために必要なスキルは社会でも必要とされるスキルです。ソーシャルスキルを身につけ、目標を達成し、社会でも活躍できる人材に成長できるように役立てて下さい。
第8回目は、コミュニケーションの中でも特に大切な傾聴の続きです。
<前回の講座>
・KAISERSのソーシャルスキル講座 その7〜 コミュニケーション(傾聴編4) 〜
今回は、傾聴をするために重要で難しい、肯定的に受け止める、理解しようとする大切な気持ち(姿勢)の中から『自己一致』について紹介します。
ソーシャルスキルは社会で人間関係を築くために必要なスキルです。知識をつけて、繰り返し取り組むことで、身につけることができます。
チームの信頼関係やより良い組織を築くために、また応援されるKAISERSを目指すためにもしっかりと身につけておきましょう!
【傾聴で大切な姿勢】
●自己一致
自己一致とは、自分の中で感じていることや気持ちと言動が一致している状態です。相手に対しても、自分に対しても真摯な態度で接することです。話が理解できない時は、分かったふりをしたり、共感しているような態度をとったりするのではなく、正直に理解できていないことを伝え確認する。分からないことや納得できないことをそのままにしておくことは、自己一致に反する。また、自分自身の価値観や考えで相手の話を捉えると相手の言葉をありのまま聴くことが難しくなり、素直な気持ちで聴く事が難しくなります。傾聴するためには相手の言葉をありのまま受け止めることも大切です。
例1
後輩 : 「目標を達成するために頑張りたいです。」
自分 : “目標達成したいと思っているんだ”
“でも、頑張っているように思わないけど・・・”
“頑張りたいとは思っているのかな?”
「頑張りたいと思っているんやね。もう少し気持ちを聴かせて。」
後輩 : 「目標を達成してみんなと喜びたい。」
自分 : “気持ちは本気のように感じる”
“でも、他のみんなほど頑張っていないように思うけど・・・”
「みんなと喜びたいと思っているんやね。」
「でも、それほど頑張っているようには感じていないけど。」
「どう思う?」
後輩 : 「目標は達成したいです。頑張ろうとは思っているけど、集中力がなくて。」
自分 : “頑張りたいという気持ちは本気なんだ。”
“頑張れないのかな?”
「頑張りたいけど、頑張れないの?集中力がないから?」
後輩 : 「はい。頑張れなくて練習も楽しくなくなっています。」
「ミスが気になって、集中できなくなってしまうんです。」
自分 : “悩んでいたり、困っていたりしていたんだな”
“ミスが気になるのか”
「ミスが気になるとはどういう感じ?」
後輩 : 「目標を達成したいのに、他の人に迷惑をかけていると思って。」
自分 : “迷惑をかけていると気にしていたんだ。”
「ミスすることが迷惑をかけていると感じてたんやね。」
「みんなもミスはするから迷惑なんて思ってないと思う。」
「ミスを気にするよりも、1つ1つの練習に集中する方がチームに貢献できて、目標達成の可能性が高くなると思うけど。」
後輩 : 「そうですね。周りに迷惑をかけていると考えないようにしてみます。」
★スポーツアドミニストレーター(SA)からのアドバイス★
共感的理解や肯定的配慮をやっているふりをすることはできると思います。でも、共感や肯定的に受け止められていないのにしているふりは相手にも伝わってしまい、困惑させたり、不信感をいだかせたりする可能性があります。理解できないことや、納得できないこと、疑問に思うことは自分の気持ちに正直に相手に質問することが大切です。自分自身も相手のことを信用して聞けないと、お互いに信頼関係は築けず、話を聴いたことで問題がより大きくなったり、人間関係が悪くなる可能性があります。嘘をついているなど、勝手に決めつけずに、相手のことをより理解しようと思って、疑問に思ったことなどは質問をしていきましょう。
例のように、考え方などメンタル面が練習や試合に影響している場合は、KAISERS TALKをぜひ活用して下さい。
次回からは、伝え方について伝えていきますので、次回からも見てください。
KAISERSで結果を出せるチーム作りをし、社会で活躍できる人材に成長していきましょう。
卒業後も活躍し必要とされる人を目指して!
KAISERS Talkポスター
KAISERS Talkについて(メンタル強化講座アーカイブや開室予定など)
https://www.kansai-u.ac.jp/sports/kaisers/kaiserstalk.html