2025年09月17日
イベント報告
関西大学・法政大学・北海道大学の三大学と、札幌市・下川町の二つの自治体が合同で「カーボンニュートラル夏季短期学習プログラム」(事前学習:9月3日、フィールドワーク:9月10日~12日)を実施しました。本プログラムは2025年度で3回目の開催となります。
本プログラムでは、オンラインによる事前学習と北海道での現地フィールドワークを通じて、各地域におけるカーボンニュートラルの取り組みを学び、大学の枠を超えた学生同士の議論や地域住民との交流を通じて、持続可能な未来社会のあり方を考えることを目的としています。
事前学習(9/3)では、各学生が事前課題を振り返り、地域課題や脱炭素に関する気づきを共有しました。外部講師として、関東地域から株式会社まち未来製作所様、関西地域から地球環境産業技術推進機構(RITE)様にご登壇いただき、住民参加型まちづくりや最先端の環境技術、産業界の脱炭素動向について学びました。その後、三大学の学生が混成グループで地域の特色や課題について意見交換を行いました。
フィールドワーク初日(9/10)には、全国各地から集まった学生約30名が北海道大学に集合しました。午前中には札幌市環境局様より、札幌市が「脱炭素先行都市」として掲げる具体的な戦略や政策について説明を受けました。
北海道大学/ご講演:札幌市環境局様続いて、北海道下川町の担当者からは、町全体で取り組むSDGsや「ゼロカーボンシティ」実現に向けた挑戦について紹介がありました。特に林業を基盤とした資源循環や、人口減少・高齢化といった社会課題とエネルギー政策をどのように結びつけているのかが強調され、学生たちは地域の現場に即した学びを得ることができました。
北海道大学/ご講演:北海道下川町様夜には学内レストランにて懇親会が催され、各大学・各地域から集まった学生たちが交流を深め、翌日以降のフィールドワークに向けて一層の連帯感を築く場となりました。
北海道大学/懇親会の様子2日目(9/11)は、北海道ガス株式会社の施設見学を中心にプログラムが進行しました。午前中は札幌市厚別区にある「新さっぽろエネルギーセンター」を訪問し最新のAI技術「CEMS(Community Energy Management System:セムス)」でエネルギーを効率的に管理する仕組みについて学習しました。
新さっぽろエネルギーセンター/施設見学① 新さっぽろエネルギーセンター/施設見学② 新さっぽろエネルギーセンター/施設見学③午後には北海道ガス本社に移動し、同社が掲げる脱炭素に向けたロードマップや取り組みに関する講義を受講しました。その後、本社発電所の大規模発電機や中央エネルギーセンターの見学を行い、寒冷地大規模都市のエネルギー供給がどのように維持・運営されているのかを具体的に理解することができました。学生たちは、様々なエネルギーインフラの現場を実際に目にすることで、理論的な学びを現実社会の仕組みと結びつける貴重な体験を得ることとなりました。
北海道ガス本社/施設見学① 北海道ガス本社/施設見学②3日目(9月12日)は、参加者が再び北海道大学に集合し、プログラムの総仕上げとなるセッションが行われました。これまでの事前学習や現地でのフィールドワークを通じて得た知識や気づきを整理し、「カーボンニュートラル社会」を実現するために必要な具体的施策について、グループごとに検討を進めました。議論にあたっては、課題解決のフレームワークである「As is / To be」や「K J法」を活用。学生たちはそれぞれの視点を持ち寄り、エネルギー、地域社会、産業構造、生活習慣など多様な切り口から課題を掘り下げました。
北海道大学/ディスカッションの様子プログラムの最後には、各チームが独自の提言として課題と解決策を発表し合い、持続可能な未来の構築に向けた道筋を示す貴重な機会となりました。
北海道大学/発表の様子プログラムに参加した関大生からは「実際に地域で進められている脱炭素の取り組みを見学し、教科書では学べない現場の工夫や課題を知ることができました。」といった声や、「異なる大学や地域の学生と議論する中で、自分にはなかった視点に触れ、より広い視野でカーボンニュートラルを考えられるようになりました。」との感想が寄せられ、キャンパスを離れて学ぶ意義を十分に感じることのできたプログラムとなりました。
関西大学はこれからもSDGsやカーボンニュートラルに関するコンテンツを広く展開するとともに、他大学や自治体など様々なパートナーと連携し、「考動」を通じて社会課題の解決に取り組んでいきます。
北海道大学/集合写真





