2021年07月19日
イベント報告
本学と包括連携協定を結ぶ法政大学(法政大学SDGs+プロジェクト)にて「SDGs実践知ゼミナール」が実施され、本学の学生も参加させていただきました。
本ゼミナールは全6回の課外教育プログラムで、SDGsで先進的な取り組み行っている企業・自治体の方をお招きし、法政大学・関西大学の学生13名が参加しました。
(全体概要)
第1回 本学デザイン工学部川久保教授による講義
第2回 SUNSHOWグループ
第3回 札幌市
第4回 みずほ銀行
第5回 セブン&アイホールディングス
第6回 アクションプラン作成
ゼミナールの初回は、本学のデザイン工学部の川久保教授による講義「SDGsを理解して実践しよう!SDGsが拓く我々の未来」を実施しました。
SDGsが採択された意義から、一人ひとりの行動の重要性、さらには未来に向けて我々ができることなど、幅広く説明されました。
ゼミナール2回目には、岐阜県に所在するSUNSHOWグループ様に講師を担当いただきました。
SUNSHOWグループがどのようにSDGsを取り入れ、実践しているのかを講演いただいたのちに、「身近に感じている疑問に対して、SDGsの視点でどのようにアプローチするか」をテーマに、グループディスカッションを行いました。
ディスカッションでは、野菜の価格を下げないための廃棄を活用した支援や、学校での男女別の出席番号廃止、正しい情報を正しく発信するなど、様々な意見がありました。
ゼミナール3回目は、札幌市様に講師を担当いただきました。
札幌市におけるSDGsへの取り組みの全体像のお話から、SDGsの視点で地域をどう捉え、課題を解決するか、またどのように市民にSDGsを普及し、巻き込むかなど、地方自治体ならではの講演をいただきました。
講演後は、「地方において、人口減少・少子高齢化が進む中、どのようにして、若い人たちに地方に価値をつけ、住み続けてもらうようにすればよいか」をテーマに、グループディスカッションを行いました。
ディスカッションでは、住むことで地域の魅力に気付いてもらうための地方留学や、高校生や大学生などの若い世代によるイベント開催など、大学生ならではのアイディアがだされました。
ゼミナール4回目は、みずほ銀行様に講師を担当いただきました。
金融とSDGsがどのように関わっているのか、投資の新たな価値判断としての「インパクト」とは何かについて、講演いただきました。
講演後は、インパクトを軸に投資の可否判断をするというケースステディを行い、どのようなアウトカムがあるか、課題解決の度合いや持続時間などといった項目を基にディスカッション・検討を行いました。
ゼミナール5回目は、セブン&アイホールディングス様に講師を担当いただきました。
同社が掲げる重点課題とSDGsの関わりや、環境負荷低減への取り組みなどについて、講演いただきました。
講演後は、セブン&アイホールディングスの重点課題を学生視点で考えることをテーマに、グループディスカッションを行いました。
ディスカッションでは、食糧難への対策として注目されている昆虫食をコンビニで販売することや、深夜帯の無人コンビニ導入、子育て世代のコミュニティ形成の場としてのコンビニ展開など、多様なアイディアがだされました。
ゼミナール最終回は、「大学生による、大学生ならではのアクションプラン」についてグループで検討しました。
グループ発表では、大学生による小中学生への学習支援や、特別支援学校に通う児童・生徒との交流プログラムなど、人と人とのコミュニケーションを重視したアクションプランが発表されました。
また、ゼミナールにご協力いただいた講師の皆様にも参加いただき、提案されたアクションプランに対して、あらゆる視点からのアドバイス・コメント等を頂戴しました。
参加者からは、
・様々な企業・自治体からSDGsに関する取り組みについて実際に話を聞くことができ、最終回の発表でもフィードバックをいただけたためとても参考になった。
・リモートによって、場所の垣根を越えて他大学の学生と意見交換できた。
・今までSDGsに関して講義や著書で知識をインプットすることが多かったが、今回のゼミ形式のプログラムでは発言する機会も多く、自分自身の考えや思いを言語化して伝えるという点で非常に良い経験になった。
などの感想が寄せられました。
今後も、関西大学 KANDAI for SDGs推進プロジェクトおよび、法政大学SDGs+プロジェクトでは、両校のパートナーシップの下、様々なプログラムを展開していきますので、ぜひご参加ください。