概要
本稿では、日本で唯一のユネスコ学習都市・岡山市へのフィールドワークを含めて、持続可能な社会のための教育(ESD)に学校教育と社会教育を通して取り組んできた経緯をまとめ、その後、岡山市が「SDGs未来都市」に認定されたことによって、どのような変容を遂げていこうとしているかについて論じた。2018年7月第一版策定の「岡山市SDGs未来都市計画」では、2030年のあるべき姿の実現に向けた優先的ゴールのなかで、市民の訳業が第1位に掲げられ、高齢者の雇用を増やすことが強調されており、ESDプロジェクト参加者数は第5位に循環している。