概要
2015年9月に国連で批准されたSDGsはユネスコの学習都市構想に取り入れられ、各学習都市でそれらの実現がなされつつある。本稿では、SDGsが環境的持続可能性、社会的持続可能性、経済的持続可能性の3群から構成され、岡山市では環境的持続可能性に力点が置かれたESDの実践を基にして、ユネスコ学習都市になっていったことを示した。その民主的な手続きに、編者の言う「縁と出会い」を可能にする契機が含まれていることを論じた。その事例としてESDに取り組んできた岡山市を取り上げて考察した。本稿では、SDGsを社会学的な観点から考慮していく必要性についても論じた。