概要
政策創造学部 森田崇雄 准教授は環境アセスメントにおける気候変動の影響の考慮に関する研究をしている。環境に著しい影響を及ぼす事業の実施や計画の策定にあたっては環境アセスメント(環境影響の調査・予測・評価)の実施が要求されるが、その評価項目の1つとして気候変動に対する影響(温室効果ガス排出の環境への負荷)が適正に考慮されなければならない。地球規模で生じる気候変動の影響を個々の事業等に係る環境アセスメントにおいて考慮する際には、対象事業等との因果関係や予見可能性の有無に基づきその検討範囲を画定し、対象事業等だけではなくその関連行為に伴う温室効果ガス排出の影響や、国および地域の気候変動目標の達成に及ぼす影響、ならびに気候変動の影響の緩和措置の有効性について証拠に裏付けられた分析を実施することが求められる。