概要
政策創造学部 権南希 教授は漁業資源の保護と国際漁業協定の機能に関する研究をしている。漁業資源の国際的保護は国連の海洋法条約秩序の下で行われており、特に、東アジア地域の水域においては、二国間の漁業協定の枠組みの中で漁業資源の持続的な保全が図られている。しかし、この海域は海洋境界の確定をめぐる紛争が存在するなど、複雑な法的・政治的状況により海洋生物資源の保全に影響を及ぼす可能性が極めて高い地域でもある。本研究は東アジア海域を中心に当事国間の信頼関係の構築可能性を探り、海洋生物資源の保全のために必要な地域的協力のパラダイム構築を国際法の観点から検討するものである。