概要
商学部 上妻京子 教授は気候関連リスク情報の開示と監査上の課題に関する研究をしている。IFRS適用の財務諸表を含む財務報告を対象として、気候関連リスク情報が開示される場合に生じる監査上の課題について明らかにした。
<論文要旨>
持続可能な社会への移行が進み、気候変動への政策的対応が重大な国際的課題となる中で、投資家の意思決定情報として気候関連リスク情報の重要性が著しく大きくなり、その信頼性を確保するために監査・保証枠組みが大きく変わろうとしている。
本稿では、IFRS適用の財務諸表を含む財務報告を対象として、気候関連リスクを財務諸表に開示する必要性がある場合の監査上の問題について検討している。