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2026/08/11
プロフェッショナル レポート
「地面師詐欺から学ぶ、企業リスクへの向き合い方」開催レポート
2026年7月29日、関西大学梅田キャンパス(KANDAI Me RISE)にて、「地面師詐欺から学ぶ、企業リスクへの向き合い方」を開催しました。
今回の講座では、会社法や商法を専門としており、大学院では「企業法」の科目などを担当されている、関西大学会計専門職大学院教授の三島 徹也(みしま てつや)氏を講師にお招きしました。
大手ハウスメーカーが55億円もの巨額詐欺被害に遭った実例と、その後に起きた株主代表訴訟について取り上げ、組織で働く私たちが、日々の業務で直面する違和感との向き合い方について考える特別な時間となりました。
事件のその後の物語---- 株主代表訴訟と経営判断の原則
講義の冒頭、三島氏は「地面師詐欺の犯罪手口そのものを学ぶだけではなく、巨額の損失を出した企業に、その後どのような物語が起きたのかを学ぶことこそが、リスクマネジメントの本質である」と語りました。大手ハウスメーカーが55億円の地面師詐欺に遭った事件を題材に、その後の株主代表訴訟からリスク管理の本質を学びました。
あなたなら、この6つの違和感をどう判断する?
講義の中盤では、実際に取引の裏で発生していた6つの不審情報が提示され、自分が経営陣なら取引を止めたかについて分析する、実践的なグループワークが行われました。
参加者からは、「これだけのアラートがありながら、なぜ誰も止められなかったのか」「社長案件というトップダウンの空気感が、内部統制システムを形骸化させていたのではないか」など、現場のプレッシャーを想定した生々しい意見が飛び交いました。

司法の決断と、最後に待ち受けていたリアルな人事抗争
結果として、裁判所は「社内システムは形式的に運用されていた」として、取締役の賠償責任を免責したとのこと。それと同時に、不祥事を機に社長の辞任を迫る会長側に対し、逆に社長側が緊急取締役会で会長を解任するというクーデターを起こし、勝利を収めました。「経営者が直面する最大のリスクは、詐欺そのもの以上に、不祥事を機に崩壊する『社内の人間関係』の中にある」という三島氏の言葉は、多くの参加者の胸に刺さりました。

参加者の声
終了後のアンケートには、深い気づきやこれからの姿勢を綴ったコメントが多く寄せられました。
- 地面師詐欺の後に株主代表訴訟が起きていたことは知らなかったので、事実から企業リスク管理の穴を考える良いきっかけとなりました
- これから社会に出ていく立場ですが、将来企業に所属した際、このような大きな取引について自分でも考えられるようになりたいと思えました
- キャリアを積まれた実務家の方々とのディスカッションがあり、大変学びになりました
おわりに
他社で起きた実際の事件をもとに、日々の業務における「違和感」を見逃さない仕組みや、意思決定のあり方を見つめ直す、有意義な時間となりました。
Kan-Daiリカレント+では、今回のように、「実社会で役立つ専門的な知識・スキルが欲しい」「新しい視点を身につけたい」という方にぴったりの、面白くて実践的なセミナーや講座を開催しています。
「ちょっと気になるな」と思ったら、ぜひお気軽に関西大学梅田キャンパスへ遊びに来てくださいね!
新しい一歩を踏み出すあなたを、お待ちしています!