トピックス
2026/08/10
プロフェッショナル レポート
公共政策特別セミナー「行政職員が知っておくべき自治体の"お金"の話」開催レポート
2026年7月28日、関西大学梅田キャンパス(KANDAI Me RISE)にて、自治体職員の皆様を対象とした公共政策特別セミナー「行政職員が知っておくべき自治体の"お金"の話」を開催しました。
今回の講座では、関西大学経済学部教授であり、おおさか市町村職員研修研究センター(マッセOSAKA)の所長も務める、林 宏昭(はやし ひろあき)氏を講師にお招きしました。
大阪府内から集まった自治体職員の皆様が、日々の業務の枠組みを超えて、地方財政の全体像とこれからの政策づくりの本質を体系的に学ぶ、有意義な時間となりました。
地方財政の現実と公会計の本質
身近な行政サービスの約43%を地方政府が担う一方、1人あたりの地方税は東京と沖縄で約2.2倍の格差が存在します。この偏在を地方交付税などの財政調整機能によって是正する仕組みを解説いただきました。
その上で、企業会計が利益の最大化を目指すのに対し、自治体公会計はコストの最小化を得て、住民福祉を向上させることを目的としているという点について語られました。
予算の罠 -投入量(インプット)と成果(アウトカム)の乖離
予算書に計上される金額は、単なる行政資源のインプットに過ぎず、予算規模の拡大が必ずしも住民福祉の向上を意味するわけではありません。
扶助費のように抑えるべき義務的経費や、定量化が難しいソフト事業といった非財務情報にも着目し、インプットがどのようなアウトカムに結びついているのかを、住民本位の行政評価によって検証する重要性を学びました。

■ 地方財政ダッシュボードを用いた他市町村との比較ワーク
講義の後半では、総務省が提供する「地方財政ダッシュボード」などのデータを活用し、自自治体の財政状況を、他団体と客観的に比較分析するワークショップが実施されました。
普段、別の部署で異なる業務を担当する職員同士が、お互いの工夫や苦労、地域が抱える課題を共有することで、視野が広がる特別な時間となりました。
参加者の声
セミナー終了後のアンケートでは、日々の業務に対する気づきを綴ったコメントが多く寄せられました。
- 様々な方とディスカッションをして、自分の知識不足と視野の狭さを痛感しました。上に上がったときに困らないよう、もっと財政を勉強していきたいです
- これまで呪文のように聞こえていた財政用語を、一から丁寧に理解することができて、とてもためになりました
- 毎年必要なお金って、仕事の中で特に意識せずとも自動的に湧いてくるもののように思っていましたが、今回参加したことにより、もっと有効的に使って地域活性を頑張らなければと、ハッとさせられました!

おわりに
市町村を動かすお金の仕組みを正しく学ぶことは、行政職員にとって日々の仕事に確かな根拠と住民視点をもたらす羅針盤となりました。
Kan-Daiリカレント+では、「日常やこれからのキャリアに活かせるスキルが欲しい」「新しい視点を身につけたい」「同じように頑張る仲間と出会いたい」という方にぴったりの、面白くて実践的なセミナーや講座を開催しています。
「ちょっと気になるな」と思ったら、ぜひお気軽に関西大学梅田キャンパスへ遊びに来てくださいね!
新しい一歩を踏み出すあなたを、お待ちしています!